『スター・ウォーズ』名場面を天文学者が分析し驚愕の見解発表! | ニコニコニュース

この名シーンに隠された真実が発覚!? - Lucasfilm Ltd. / 20th Century Fox / Photofest / ゲッティ イメージズ
シネマトゥデイ

 米マサチューセッツ州にある小惑星センター(MPC)の天文学者と The New York Times が、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』で宇宙船ミレニアム・ファルコンが小惑星群を華麗に避けて帝国軍の追撃を逃れるシーンについて分析を行い、「小惑星群の中をすり抜けるのは寝ていても可能」という驚きの見解を発表した。

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 数々の名シーンを生んだ『スター・ウォーズ』シリーズだが、『帝国の逆襲』でハン・ソロ、レイア姫、チューバッカ、C-3POがミレニアム・ファルコンに乗って帝国軍のTIEファイターを振り切るシーンは、多くの観客の心に残る名場面といえるだろう。ハイパー・ドライブが故障し、光速で逃げることができないという絶望的状況の中、「何してるの? まさか小惑星群に突っ込む気?」(レイア姫)、「衝突しない確率は3,720分の1です」(C-3PO)という野次にも耳を貸さず、「大穴を狙うよ!」とハンドルを握るハン・ソロに心奪われた人は少なくないはずだ。

 しかし、そんな名シーンに「待った」をかけたのが The New York Times と、国際天文学連合(IAU)の小惑星センターに所属するホセ・ルイス・ガラーチェ博士。同誌は「そもそも宇宙船の航行に影響するような大きさの小惑星は、互いにぶつかり合って細かく砕かれるので密集することはできない」という宇宙の常識を提示。そしてホセ博士はサッカー場サイズの小惑星同士が互いにどれくらいの距離を保っているかを計算し、少なくとも51万5,000立方キロメートルの距離を保っているという答えを導き出した。同博士によると51万5,000立方キロメートルの中には地球が12万個ほど入ることができるという……。

 つまり「小惑星群の中をすり抜けるのは寝ていても可能」で、「このような計算を前提にNASAは宇宙船や人工衛星などの宇宙機を宇宙へ送り出している」と同誌は続けるが、『スター・ウォーズ』シリーズは「遠い昔。遥か彼方の銀河系」での話。この広い宇宙のどこかにハン・ソロが運転するミレニアム・ファルコンにしか乗り切ることのできない小惑星群があることを願わずにはいられない。(編集部・海江田宗)