日本中央競馬会(JRA)で16年ぶり7人目の女性騎手としてデビューした藤田菜七子(18)=美浦・根本康広厩舎(きゅうしゃ)=は10日、福島市の福島競馬場で行われた第9レース(ダート1150メートル)でサニーデイズに騎乗して1着となり、JRAのレースで初勝利を挙げた。中央ではデビューから51戦目。同競馬場での騎乗は、この日が初めてだった。

 レースでは2番手を追走。最終コーナーで先頭に立つと直線で後続を突き放し、2着馬に1馬身4分の3差をつけ1分8秒8のタイムで快勝した。藤田はレース直後のインタビューで「ほっとした気持ちが一番強いけど、とてもうれしい。2勝目を目指して頑張りたい」と喜びを語った。

 藤田は3月3日に地方の川崎競馬場(川崎市)でプロデビューし、同5日に中山競馬場(千葉県船橋市)で中央のレースに初騎乗。同24日には地方の浦和競馬場(さいたま市)で初勝利を含む2勝を挙げ、今回の勝利で中央と地方を合わせ通算3勝目となった。これまで中央では2着が最高だった。