「人事に逆らうと左遷」なんてホントにあるの? 業界によっては「あるある」という説も | ニコニコニュース

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春は異動や転勤のシーズン。職場のメンバーが変わったという人もいるのでは。Q&Aサイトの教えて!gooには、人事異動に関するこんな相談が寄せられていました。

相談者のspookyactionさんは、TVドラマや小説などで出てくる「人事部長の奥さんに逆らうと夫が左遷される」とか「人事部長ににらまれると出世できない」といった会話に疑問を持っているのだそうです。(ライター:Makiko.N)

転勤族の多い会社では「現場の力が弱くなる」のか

相談者さんには「常識で考えれば、出世とか出向は直属の上司の判断で決まるだろう」と推測し、普段一緒に仕事をしていない人事部には「一般社員の処遇なんて決められないだろう」と指摘しています。

実際に相談者さんが以前、大手コンピュータメーカーに勤務していた時も、人事部とは会社を辞める時に会話をしたのが最初で最後だったそうです。

「ドラマの中だけの話だと思うのですが、実際のところどうなんでしょうか?」

確かにドラマなどでは「人事部長」や「人事部長の奥さん」は、権限を持った怖い存在としてよく登場します。人事部長は気に入らない社員を左遷したり、出世を阻んだりする力を本当に持っているのでしょうか。

最近は転職が当たり前になって仕事の能力が重視されるために、現場採用が増えて人事の仕事が減っているという話も聞きますが、そういう会社ばかりではないようです。ある回答者から、こんな投稿がありました。

「金融系のド日系はまさしくそんな世界で、現場の上司の力は大変弱いです。何も具体的にはよくわかっていない人事の権限がほぼ全て、みたいな」(nemuri-nekoさん)

いわゆる「転勤族」の多い会社では、管理職も腰掛け状態に。最終的には本社の上役が決定するとして、その案を作る人事の力も侮れないのかもしれません。

「指示に従って手続きするだけ」という声もある

こんな話は日本人ならではかと思いきや、外資系企業で働くsunsowlさんからも、「人事部は怖い存在」という指摘がありました。ある外資系の会社ではヨーロッパ本社からリストラを指示された人事マネジャーが、自分の点数稼ぎのためにポストをカットしたり、人材採用を凍結したりしたそうです。

「ある意味『力は持っている』と言えなくはないでしょう」

そんな話がある一方で、複数の回答者から「そんな権限はない」「人事は指示に従って手続きするだけ」という意見が寄せられています。

「うちの会社の場合は、各部の部長が一番権限を持ってるように感じます。例えばA部在籍社員がA部の部長に使えないと判断され、B部へ転属させる場合。A部長が決めたら、人事はそれに従って手続きするって感じですかね」(紀子さん)

さて、本当のところはどうなのか。事情は会社によって異なるので、一律には言えないところが疑心暗鬼を拡げているような気がします。

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