安倍晋三首相主催の「桜を見る会」が9日午前、東京・新宿御苑で開かれた。首相は「後半国会がまだ続くが、気を引き締めて乗り切っていきたい。成立をした予算を一日も早く全国津々浦々に届けることが私たちの仕事だ」と述べ、2016年度予算の前倒し執行などを通じた景気浮揚に意欲を表明した。

 後半国会では、環太平洋連携協定(TPP)承認案の行方などが焦点となる。首相は「きょうの日まで頑張るソメイヨシノのような粘り腰で頑張っていきたいし、同時に六分咲きの八重桜の思いで頑張っていきたい」と語り、当面する課題に全力で取り組む意向を強調した。