指定暴力団山口組の直系組長が堺市で購入した家を、別人が買ったように装って登記したとして、愛知県警は7日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで山口組司興業組長、森健次容疑者(66)=名古屋市中区上前津=、無職池側一嘉容疑者(22)=堺市西区鳳西町=ら3人を逮捕した。森容疑者は「黙秘します」と話し、池側容疑者は容疑を否認、もう1人は認めているという。

 県警捜査4課によると、森容疑者は昨年6月、山口組の直系組長に昇格。神戸市の山口組総本部を訪れる機会が増えたため、関西地方に家を購入したとみられ、森容疑者や組員の出入りが確認されている。

 3人の逮捕容疑は同8月、堺市中区の2階建て住宅と土地について、森容疑者が所有者から直接購入したのに、池側容疑者が購入して森容疑者に売却したことにして、虚偽の所有権移転登記を2度行った疑い。

 司興業は山口組の篠田建市(通称・司忍)組長(74)が結成した組織。