「日本映画はつまらない」と言うヤツは勝手にほざいてろ! 映画音楽家が持論 | ニコニコニュース

「日本映画はつまらない」と言うヤツは勝手にほざいてろ! 映画音楽家が持論
バイレーツ

映画音楽を多数手がける福田裕彦さん(58)が、「今の日本映画はつまらない」と発言する人に対して吠えた。


だいたい「今の日本映画はつまらない」とか「神目線」言う人間は、例えば予算のない現場で制作のスタッフがしょぼい弁当をリカバーするために必死で味噌汁作ってキャストやスタッフを盛り上げようする矜持すら知らない。俺はそんなやつらは一切信じない。勝手にほざいてろ。

— 福田裕彦 ほぼ8歳612ヶ月ですが? (@YasuhikoFK) 2016年4月9日

塩田さんは、映画音楽『ラブ&ピース』『Zアイランド』、アニメ『監獄学園』『坂本ですが?』、ゲーム『探偵 神宮寺三郎 横浜港連続殺人事件』『天外魔境II 卍MARU』などの音楽を手がけている。

このツイートには様々な意見が上がっている。


@YasuhikoFK 邦画がつまらないと思った事はないですが、その様な内情は観る側には全く関係ないし、知る必要はないと思います。知った所で「だから何?」としか思いません。ただ「邦画がつまらない」って言う奴は実際に観てから言え!と思います。

— ありちゃん(ナイスなご来光 ) (@toshi_arichang) 2016年4月9日

@YasuhikoFK 今の邦画を見て実際つまらないと思って言ってる人間が「現場が苦労してるのも知らないで」なんて言われても「知らんがな」ですよ。
炎上商法も言い訳もいいから面白いもの作って。ほんとにすごいおっさんなら

— カレー・ザ・トナカイザー (@SHINOBU_YANAGI) 2016年4月10日

@YasuhikoFK 味噌汁で勝負しないで、映画本編で勝負してください。そんなことばかり言ってると日本映画に携わってる人達自体がしょぼい人間だと言われてしまいます。お客は邦画も洋画も同じ値段で選んで見るんですから。

— 頭隠して尻隠さず (@kzys_rob) 2016年4月10日

@YasuhikoFK あなたみたいな精神論で語る人がいるから世の中だめになるんですよ

— 安東歳江 (@littlebilly_bam) 2016年4月10日

福田さんはさらに補足として、持論を展開した。

■現場スタッフの「矜持」

色々な@ツィートを頂いたので、補足、と言うとなんですが、もうちょっと書きますね。思うに、映画の現場というのは、様々なプロのスタッフの「矜持」に満ちていて、誰もが「いい映画」「面白い映画」を作ろうと必死で働いています。でも実際には、その映画が「面白い映画」になる確率はとても低い。⇒

— 福田裕彦 ほぼ8歳612ヶ月ですが? (@YasuhikoFK) 2016年4月10日

⇒これはなにも日本映画に限った事ではなく、世界中のすべての映画において言える、と思います。スタッフ各々の矜持で映画の善し悪しは決まらない。そこが映画の面白いところであり、恐ろしいところ。これは100億円かけた映画でも、5万円で撮られた映画でも同じです(^-^)⇒

— 福田裕彦 ほぼ8歳612ヶ月ですが? (@YasuhikoFK) 2016年4月10日

⇒でもそれでも、映画が映画として成立するプロセスにおいて存在する様々なスタッフの矜持については常に意識的であるべきだと考えます。だからある映画を見て、それが、あーあかんわと思った時、「つまらない」「ダメ」は「評価」としてありでも「ゴミ」「クズ」と呼ぶのは個人的にはいたたまれない⇒

— 福田裕彦 ほぼ8歳612ヶ月ですが? (@YasuhikoFK) 2016年4月10日


■神的な視点からジャンル批判はなし

⇒映画個別の評価、に関してはほんとうに「自由」ですが、それが侮辱であるのは切ないなと思います。あとは、これが今回の福田のTLの最も言いたかったことなんですが、「俯瞰的な、神的な視点」から、ジャンル全体を批判、もしくは否定するのはなしだよなあ、と。分析的な批評、は当然あり、ですが⇒

— 福田裕彦 ほぼ8歳612ヶ月ですが? (@YasuhikoFK) 2016年4月10日

⇒例えば、ハリウッド業界の構造的な問題も日本映画業界の構造的な問題も、常にコンテンポラルな問題として確かに存在します。そこに十分に踏み込んだ分析と思索があり、現場に関する理解も十分にあったうえでの批判批評であれば、それは「あり」だと。でもなんとなーく⇒

— 福田裕彦 ほぼ8歳612ヶ月ですが? (@YasuhikoFK) 2016年4月10日

⇒「いまのXXX映画ってダメなんじゃね?」的な発言は、もちろん個人的にですが「勘弁してくれよ」と思う、ってことですね。ちなみに、俺はけっこうTLで映画をボロカス書いたりしますが、これには一応自分なりのルールがありまして(例外もあるとは思いますがw)⇒

— 福田裕彦 ほぼ8歳612ヶ月ですが? (@YasuhikoFK) 2016年4月10日

⇒「この映画、すげえ金使ってのに、全然面白くないじゃん」と思った映画については、マジでいろいろ腹立つので、徹底的に貶します。ただ、「ゴミ」とか「クズ」とは言わないですけど(^-^)これは、個人的には、実名出してるし、一応は業界の人間なので、けっこう命賭けてます(^0^)⇒

— 福田裕彦 ほぼ8歳612ヶ月ですが? (@YasuhikoFK) 2016年4月10日

⇒だって、「なんだこいつ、ボロカス書きやがって」って関係者に思われたら、仕事こなくなりますから。それでも、つまらないものはつまらない。で、これは充分「偏見」だと思いますが、俺が貶してる映画の制作さんはしょぼい弁当をリカバーするためにミソ汁作ったりしないで済んでるじゃないかとw⇒

— 福田裕彦 ほぼ8歳612ヶ月ですが? (@YasuhikoFK) 2016年4月10日


■最近腹立った映画とは・・・

⇒ちなみに、最近見て一番腹立った映画は「バットマンVSスーパーマン」です(^-^)悪いけど「キネマ純情」や「孤高の遠吠」のほうが100倍面白い。ああ、なんだかすげえ連投しちゃってすみません。そろそろ出かけます。今日はギュウ農フェスを見に行きます!

— 福田裕彦 ほぼ8歳612ヶ月ですが? (@YasuhikoFK) 2016年4月10日


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