「Fallout 4」のDLC第1弾「Automatron」をプレイ。こだわりのロボットを自作して,連邦狭しと暴れまくろう | ニコニコニュース

「Fallout 4」のDLC第1弾「Automatron」をプレイ。こだわりのロボットを自作して,連邦狭しと暴れまくろう
4Gamer

 2016年4月6日,ベセスダ・ソフトワークスから発売中のオープンワールドRPG,「Fallout 4」(PC/PlayStation 4/Xbox One)の追加コンテンツとなる「Automatron」(オートマトロン)が配信された。2月17日に掲載した記事でお伝えしたように,Fallout 4では今のところ3種類のDLCが発表されており,今回のAutomatronはその記念すべき第1弾となる。海外ではすでに先行配信されていたため,「早く日本語でプレイしたい!」と待ちきれないゲーマーも多数におよんだ(含筆者)。

リンク:「Fallout 4」公式サイト

 今回,PlayStation 4版で日本語版のAutomatronをプレイする機会を得たので,そのレポートをお届けしたい。本編の発売から一定の時間が経ち,すでにボストンの未来に一定のケリをつけた人も多いかもしれないが,そんなプレイヤー達を待つ新たな冒険とはどのようなものだろうか?

■救難信号から始まる新たな冒険。連邦に脅威が迫る

 Automatronをインストールし,レベル15以上のセーブデータで再開すると,さっそくクエストが始まる。その内容は,「新たな救難信号が検知された」というもので,ラジオのチャンネルを合わせるとキャラバンのものと思われる切羽詰まった声が流れてくる。


 どうやら彼らは,何かの敵対勢力に襲われているようだ。場所はサンクチュアリからそう遠くない廃墟「ワット・エレクトロニクス」の近郊とのこと。すぐに向かってみよう。

 現場に着くと,ロボット同士の大規模な戦いが繰り広げられていた。敵はいくつものロボットをつぎはぎしたような「スウォームボット」や,特殊な改造を施されたらしき「アイボット」など,見たことのないタイプが何体もいる。人間の生き残りはすでになく,唯一残った,キャラバンの護衛らしき青色のロボットと協力して異形のロボット達をなんとか撃退すると,その護衛ロボは事情を語り始めた。

 彼女(?)の名前はアサルトロンの「エイダ」。ロボット関係の商売を専門とするキャラバンの護衛用に制作されたが,「メカニスト」を自称する謎の人物が率いるロボット集団に執拗に襲われ,ついに仲間を守ることができなくなったという。メカニストは“連邦の平和を守る”と吹聴しているが,実際は手下のロボットが各地で破壊や殺戮を繰り返しており,キャラバンもその犠牲になってしまったのだ。彼女はメカニストの無力化を手助けすることを条件に,自分が仲間になることと,ロボット作成技術の提供を提案してきた。

 降りかかった火の粉は払わなければならない。……いや,実際は何も降りかかってはいないが,「ロボットを自由に制作したり改造したりできる」と聞けば,そそられまくりだ。エイダめ,オレのツボを突いてきやがる。


 二つ返事で協力を引き受け,メカニストの野望を打ち砕くために立ち上がることにした。メカニストのロボット軍団対自作ロボット軍団,連邦を股にかけたハイテク戦争の火ぶたが切って落とされたのだ。カッコ良すぎ。

■「ロボット作業台」を使い新しいロボコンパニオンを作成せよ

 エイダが言っていた「ロボット作成技術」とは,拠点に設置できる「ロボット作業台」のことだった。いくつかの材料を使ってロボット作業台を作成すると,その場所で自由にロボットの作成や改造が可能になる。この改造はエイダや新しいロボットだけなく,昔なじみのロボットコンパニオン,つまり「コズワース」などにも施せる。


 コズワースは自身がお手伝いロボットの「Mr.ハンディ」で,戦闘用の「Mr.ガッツィー」でないことをいつも気にしていたが,もう,そんな心配しなくていいんだ。これで,思う存分強化してやろう。

 クラフト要素が充実した本作らしく,改造の範囲は非常に思い切ったものだ。頭,胴体,両手,下半身を完全に取り替えることができ,さらに,それぞれのパーツに防御プレートを取りつけられる。コズワースにプロテクトロンの足をつけることができるが,それ以上,例えば人格(声)以外を総取っ替えして,セントリーボットにしてしまうことだって可能だ。

 原形をとどめないほど見た目が変わったコズワースを眺めると,誰だこれ,という気持ちになるが,この自由度の高さと割り切りっぷりこそがFallout 4なのだ。本人もとくに文句を言わないので,気に入っているようだし。

 改造に使う材料は,ロボットを倒したときに落とす(落とさないこともあるが)パーツによってアンロックされる仕組みだ。最初から作成できるのはプロテクトロン程度だが,戦闘を繰り返すとアサルトロンやセントリーボットなどのパーツが使えるようになり,改造の幅がどんどん広がっていく。上記のとおり,組み合わせは完全に自由なので,能力で選ぶもよし,見た目で選ぶもよし。

 Fallout 4には強力なロボットが多く,アサルトロンやセントリーボットに痛い目に遭わされまくったプレイヤーも多いことだろう。筆者もそうだ。それだけに,味方に付ければ,実に心強いパートナーになってくれる。エイダの頭部を改造すれば,「あの」アサルトロンレーザーを発射することができて感無量だ。いつもこっちに向けられる極太レーザーで敵をなぎ払っていく勇姿は,見ていて爽やかだ。


 ただ,レベルの高いパーツの作成には,貴重な材料だけでなく「Science!」などのクラフト用Perkが必要になる。強力なロボットコンパニオンを連れ回したいなら,それなりの準備が必要なわけで,核戦争後のボストンはそんなに甘くない。

■ロボットだけではなく,新たな装備やレイダーが追加お楽しみは,これからだ

 今回のDLCで追加されたのは,クエストやロボット作成の要素だけではない。ロボットをモチーフにした新たな装備のほか,「Fallout 3」などにも登場した,人間の脳を使ったロボット「ロボブレイン」,さらにロボットを手足のように使うハイテクレイダー「ラスト・デビル」などが登場し,連邦が一層危険かつ楽しい場所になってくれた。


 ロボットが増えたぶん,ジャンクが入手しやすくなったのも,クラフトにはまってしまった筆者にとって非常に嬉しい話だ。新たなロボットはいくらでも作れるので,量産して各地の居住地の防衛に回してやろうか,うふふ,と考えている。

 追加されるメインクエストこそ,そこまで大きなボリュームではないが,多数の敵ロボットや新たなトラップなどによってプレイの歯ごたえはかなりある。準備不足だと痛い目に遭うはず。新たな仲間のエイダを強化しつつ,メカニストの魔の手から連邦を守るため,じっくりゲームを進めていこう。ロボットコンパニオンは弾丸を消費することがないので,実用面でもかなり優秀だ。

 Automatronがプレイ可能になるのはレベル15からなので,すでにボストン各地を探索しまくった人から,それほどでもない人まで,現在の進行度にあまり関係なく楽めるはずだ。個性ありまくりの仲間と旅をするのも楽しいが,完全にゼロから作った自分のロボットに背中を任せるのもまた別の面白さがある。


 謎のメカニストの目的と,ヤツを追い詰めた先に何があるのかを確かめるため,ぜひ新たなボストンの旅に出てほしい。

リンク:「Fallout 4」公式サイト

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関連タイトル:
・PC Fallout 4
・PS4 Fallout 4
・Xbox One Fallout 4

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