毛布足りず、断水懸念=避難所で不安の一夜―益城町

 「十分な毛布がなく、水もいつ止まるか分からない」。震度7を観測した益城町。避難所になった町立広安西小学校の体育館では、約200人が眠れぬ夜を過ごした。

 田中荘介教頭によると、地震直後からグラウンドに着の身着のままの住民が詰め掛けた。学校に残っていた教員らの案内で体育館に移ったが、大きな余震が起きるたびに不安の声が漏れ、泣きだす子供もいるという。

 田中教頭は「毛布の備蓄が少なく、高齢者と子供を優先して配っているが、大半は布団もない状態だ。地震で水道設備が故障し、屋上のタンクにある分しか水が出ない」と訴えた。

 食料の配布などもできないといい、「少しでも住民が休めるといいが」と不安そうに話した。

 近くにある広安小にも避難所が設けられ、近くの住民が身を寄せた。女性職員によるとけが人が数人いるという。