JR豊肥本線で列車脱線・土砂流入などの被害 - 北熊本駅ではホーム一部損壊 | ニコニコニュース

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国土交通省は16日、熊本地震に関する新たな災害情報を出し、同日未明に発生した地震も含めた鉄道の被害状況を報告している。これまでに被害に加え、JR豊肥本線での列車脱線と土砂流入、熊本電気鉄道北熊本駅のホーム一部損壊などが明らかにされた。

「平成28年(2016年)熊本地震」では、最大震度7を観測した14日夜以降も余震が続き、4月16日1時25分頃、14日夜の地震を上回るマグニチュード7.3の地震が発生。熊本県南阿蘇村・菊池市・宇土市・大津町・嘉島町・宇城市・合志市・熊本市で震度6強を観測した。

JR九州の在来線では、16日未明の地震で揺れの強かった地域を走る豊肥本線で、複数の被害が発生している。国交省の災害情報でも、立野~赤水間の土砂流入、赤水駅構内での回送列車脱線が報告された。脱線した列車はキハ47形2両編成で、運転再開に向けた点検運転の途中で脱線したと報道されている。乗客はなく、乗員にもけがはなかったという。豊肥本線ではその他、14日の地震で熊本~平成間の軌道沈下も発生している。豊肥本線は熊本~大分間の全区間で16日始発から運転を見合わせている。

九州新幹線は14日の地震で回送列車が脱線。その後、16日まで博多~鹿児島中央間の全区間で運転見合わせとなっている。施設被害に関して、15日時点で新玉名~熊本間の防音壁落下と固定ボルト浮き上がり、熊本駅の防風スクリーンガラス・可動式ホーム柵・エスカレーター一部損傷、熊本~新八代間のスラブ軌道損傷と締結ボルト折損、防音壁ずれが報告されていたが、16日の災害情報で熊本総合車両所構内の路盤損傷も加わった。

民鉄では、熊本電気鉄道北熊本駅でホームの一部損壊などが報告された。熊本電気鉄道は16日、地震の影響による交通規制を理由に全便運休を発表している。16日未明の地震による被害状況に関して、国交省は引き続き「確認中」としている。

(上新大介)