メタ要素満載! 次回予告が面白かったアニメ7選「北斗の拳」「サイバーフォーミュラ SIN」 | ニコニコニュース

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アニメには付きものの次回予告。オーソドックスに次回内容を紹介するだけのものもあれば、作品の裏側や声優ネタ、また他作品のパロディーを盛り込んでいる面白いものまでさまざまです。そこで今回は、そんな「次回予告が面白かったアニメ」をピックアップして紹介します。

●『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』

1997年に放送された人気ロボットアニメシリーズの一作。非常に豪華な声優陣がそろっており、彼らが順に次回予告のナレーションを担当していました。序盤はまともなエピソード紹介でしたが、千葉繁さんが担当した8話目の次回予告で「痰(たん)が絡むといけないので外から帰ったらうがいしよう」という、内容と全く関係ないものを披露。ここから「気合の話」や「24時間テレビを作ってほしい」など本編に関係のない次回予告ナレーションが増えました。ちなみにシリーズ作の『リターンズ』や『メタルス』もOPやEDでアドリブ全開のコメントが楽しめました。

●『北斗の拳』

1980年代に絶大な人気を誇った作品。アニメは1984年からフジテレビ系列で放送されました。本作の次回予告は、ナレーションを担当する千葉繁さんの「テンションの高さ」に注目です。序盤の千葉さんのナレーションは淡々と次回の内容とタイトルを言うだけでしたが、少しずつテンションが高まり、ついには毎回絶叫するようなナレーションになります。その勢いたるや、ナレーションをしながら卒倒してしまうのではないかと思えるほど。特に1期終盤のテンションの高さは異常なレベルです(笑)。次回予告集などを見ると序盤と終盤のギャップについ笑ってしまうでしょう。

●『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』

2014年から2015年にかけて放送された作品。キングレコードのアニメ部門「第三クリエイティブ本部」とスターチャイルドレコードが初めて共同製作を行ったこと、また両者にゆかりのある人気声優たちが一堂に会したことなどが話題になりました。本作の次回予告はいわゆる「メタ的要素」を含んだもの。登場キャラクターたちが本編での一幕についてコメントをしたり、活躍に不満を述べたりやりたい放題です。さらには監督批判までするありさまです。次回のエピソードの内容はほとんど説明しませんでした。

●『新世紀GPXサイバーフォーミュラ SIN』

『サイバーフォーミュラ』シリーズは1990年代に非常に高い人気を誇ったカーレースアニメ。『SIN』は1998年から2000年にかけて発売されたOVAで、シリーズの最終作に当たります。本作の次回予告は他の人気作品の要素を盛り込んだパロディーもの。特にヒロインの菅生あすかを演じる三石琴乃さんにまつわる声優パロディーネタが多く、例えば三石さんが演じる『新世紀エヴァンゲリオン』の葛城ミサトの次回予告のパロディー、また『美少女戦士セーラームーン』の月野うさぎのパロディーなどが飛び出しました。特にミサトさんのネタの回は秀逸でした。

●『バカとテストと召喚獣』

自分自身をデフォルメした存在を作り出し、その存在で学科科目の試験を受ける独特の制度を持つ文月学園を舞台に、落ちこぼれとされる主人公たちが奮闘するラブコメ作品です。学園モノらしく、次回予告はテストの答案用紙風。先生役の津田健次郎さんが問題を読み上げ、それに主人公・吉井明久役の下野紘さんが解答を述べるという形になっており、その悲喜こもごもな解答と、それに対する先生の突っ込みが秀逸です。アニメは1期と2期があり、その両方でこの形の次回予告になっていますが、1期の方がクスッと笑える解答が多く見られます。

●『ひぐらしのなく頃に解』

田舎の村で起こる凄惨(せいさん)な殺人事件の謎をひもといていく形のミステリー作品。アニメは2期までがテレビ放送され、3期はOVAとして発売されました。1期はミステリアスなナレーションの次回予告でしたが、2期になると登場キャラクターの二人が悩み相談をするという一転してコミカルな内容に変化。その相談内容も作品の登場キャラクターから寄せられたもので、そのキャラクターの個性がよく出たもの。2期は解答編のためそこまで凄惨さのない内容でしたが、それでも本編とのギャップが大きく、あっけに取られた人も多かったでしょう。

●『機動戦艦ナデシコ』

1996年から1997年にかけてテレビ東京系列で放送されたアニメ。タイトルのとおり、宇宙戦艦のナデシコを舞台に、そのクルーたちの活躍を描いたSF作品です。この作品の次回予告は、ナデシコクルーの一人・ウリバタケを演じる飛田展男さんが主にナレーションを担当しています。その口調は先に紹介した『北斗の拳』の千葉繁さんのようなスタイル。またナレーション内容も他作品の名前を普通に出したり、スタジオ見学をしたりメタ要素がふんだんに盛り込まれています。そのナレーション内容だけでなく、個性的なテロップにも注目です。

次回予告の面白かったアニメをピックアップしてみました。この中では『新世紀GPXサイバーフォーミュラ SIN』の次回予告が筆者のお薦め。当時の人気アニメを一通り楽しんでいた世代は確実に爆笑できるでしょう(笑)。

(中田ボンベ@dcp)