みんな逆転好きでしょ? 2016年は刑事裁判モノが流行る!? | ニコニコニュース

『無法の弁護人 法廷のペテン師』(師走 トオル/KADOKAWA)
ダ・ヴィンチニュース

 今年はどういうわけか、刑事裁判を扱った作品が非常に盛況だ。それも媒体や対象年代が実に多彩であり、リーガル・サスペンス好きとしてはチェックせずにはいられない。
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 まず先陣を切ったのは小説だ。今年2月に創刊された『ノベルゼロ』のラインナップの一つとして『無法の弁護人 法廷のペテン師』が発売された。

 弁護士になったばかりの主人公・本多は、無実の罪を着せられた人々を救うという理想に燃えていた。しかし初めて受け持った刑事裁判で思うような反対尋問ができないことから追い詰められてしまう。やむを得ず彼が助力を求めたのは、『悪魔の弁護人』の異名を持つ常識外れの弁護士だった——。

 そんなストーリーが展開されるこの作品は、刑事裁判を舞台にしており、手に汗握る裁判シーンが全体の半分以上を占めるという力の入れようだ。特に刑事事件を専門としているプロの弁護士による監修もあってか、検察側の証人を反対尋問で徹底的に追求していく裁判シーンはページをめくらずにはいられない面白さがある。実際、同作は読書好きが集まるサイト『読書メーター』の読みたい本ランキングにおいて、週間一位・月刊二位に入るなど好評を博している。

 小説の次はアニメだ。今月から読売テレビ・日本テレビ系列において、アニメ『逆転裁判 〜その「真実」、異議あり!?〜』が始まった。

『逆転裁判』といえばゲーマーにはお馴染みのタイトルだ。新人弁護士の成歩堂龍一が、被告人の無実を証明するため裁判で奔走するという、やはり刑事裁判をメインに据えた法廷モノらしいストーリーとなっている。同シリーズは検察側から提出された証拠や証人の証言の『ムジュン』を突いて真犯人を突き止めるという、裁判のシステムをゲームならではの手法で再現しており、また魅力的なキャラクターも多数登場することから、男女を問わずファンも非常に多い。

 その人気の高さから、すでにコミカライズはもちろん、舞台化など様々なメディアミックスが行われている。今回ついに始まったアニメ版も、そんな『逆転裁判』のシナリオを中心に据えて再構成されており、アニメファンはもちろんゲームファンにもたまらない内容となっている。また非常に分かりやすい裁判展開に、土曜日午後5時30分という放映時間もあって、比較的若い層の人気が見込めそうだ。

 小説、アニメと来て最後に控えるのは王道・テレビドラマである。TBS系列では4月17日より、日曜劇場『99.9-刑事専門弁護士-』が始まる。

 日本の刑事裁判における有罪率は、実に99.9%をこえる。そんな中、松本潤演じる弁護士の深山は、たとえ99.9%確定してしまった案件でも、残された0.1%の事実を自らが納得するまでとことん追及するという型破りな若手弁護士だ。

 無実を証明できる確率がたとえ0.1%だとしても、最後の瞬間まであきらめず、事実を追い求めていく主人公。二転三転する逆転劇の末、“偽りの真実”が覆され、事件の真相に迫ったとき、そこにはどんな“事実”が待ち受けているのか。(公式サイトより)

 さらに、深山とひょんなことからチームを組むことになる弁護士・佐田を演じるのは、日曜劇場最大のヒット作である『半沢直樹』で大和田常務役を見事に演じた香川照之だ。2人が法廷でどのような弁護をしていくのか、見どころは絶えない。

 このように今年の上半期は多様な裁判モノが発表され、しかも媒体も小説・アニメ・ドラマと多種に渡っている。おまけに三作品に共通して、刑事裁判をテーマにしているという点も極めて珍しいだろう。さらに余談ながら、『逆転裁判』については最新作『逆転裁判6』の発売も6月9日に控えており、今年の春どういうわけか刑事裁判フィーバーとでも呼べる年になりそうだ。