ハンブルガーSV戦に出場した香川真司(右) [写真]=Bongarts/Getty Images
サッカーキング

 ブンデスリーガ第30節が17日に行われ、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントと同DF酒井高徳が所属するハンブルガーSVが対戦した。  ドルトムントは、14日に行われたヨーロッパリーグ準々決勝セカンドレグでリヴァプールに2点差をひっくり返されて逆転負け。公式戦3試合で勝利から遠ざかっており、首位を走るバイエルンに食らいつくためにも勝ち点3が欲しい。先発メンバーにはマッツ・フンメルス、イルカイ・ギュンドアン、香川らが入ったが、ピエール・エメリク・オーバメヤンはベンチスタートとなった。一方のハンブルガーSVは、チームトップのリーグ戦8得点を挙げているニコライ・ミュラーらが名を連ね、酒井も11試合連続で先発入りを果たしている。  ハンブルガーSVは14分、左サイドでボールを持ったイヴォ・イリチェヴィッチが中央のミュラーにパス。ドリブルでエリア付近までボールを運ぶと、右足でミドルシュートを狙ったが、ゴール左にわずかに逸れた。  さらに17分にもハンブルガーSVに決定機。浮き玉のパスでエリア内中央に抜け出したイリチェヴィッチがヘディングシュート。ボールは枠を捉えたが、GKロマン・ビュルキの好セーブに阻まれた。  攻めあぐねていたドルトムントが38分に先制点を奪う。左CKをクリスチャン・プリシッチが香川にショートコーナーで繋ぐと、中央のフンメルスに鋭いパスを供給。ダイレクトでエリア内左に走り込んでいたプリシッチに送ると、トラップして右足を思い切り良く振りぬく。ボールはゴール左下に突き刺さり、このゴールがプリシッチにとってのブンデスリーガ初ゴールとなった。  さらに44分にドルトムントが追加点を挙げる。左サイドを抜け出したアドリアン・ラモスがドリブルでエリア内左に侵入。相手DFをかわしてシュートコースを作ると、右足でゴール右隅に流し込んだ。  後半に入って52分、アドリアン・ラモスのスルーパスに香川が中央を抜け出す。飛び出してきたGKレネ・アドラーをかわそうとしたところを、足をかけられて倒されてしまう。ファールの判定となり、GKアドラーは一発退場を命じられてハンブルガーSVは10人で戦うことになった。  ドルトムントは立て続けに3枚の交代カードを切る。65分にモリッツ・ライトナー、75分にはオーバメヤンとマルセル・シュメルツァーを投入した。86分、左サイドでボールを受けた香川がライトナーとのパス交換で中央に侵入し、右足で強烈なシュート。ボールはGKに弾かれたが、こぼれ球をアドリアン・ラモスが押し込んでドルトムントがリードを3点に広げた。  このまま試合は3-0のまま終了。ドルトムントはリーグ戦13試合負けなしとした。一方のハンブルガーSVはリーグ戦2連敗となった。  ドルトムントは17日にDFBポカール準決勝で日本代表FW原口元気が所属するヘルタ・ベルリンと、23日にブンデスリーガ第31節でシュトゥットガルトとそれぞれ敵地で対戦。ハンブルガーSVは22日にブンデスリーガ第31節でブレーメンをホームに迎える。 【スコア】 ドルトムント 3-0 ハンブルガーSV 【得点者】 1-0 38分 クリスチャン・プリシッチ(ドルトムント) 2-0 44分 アドリアン・ラモス(ドルトムント) 3-0 86分 アドリアン・ラモス(ドルトムント)