東京株、一時600円近い下げ=円高、地震、原油安を嫌気 | ニコニコニュース

 18日午前の東京株式市場は、円高・ドル安が嫌気され、輸出関連企業を中心に幅広い銘柄が売られた。熊本地震の影響や原油安への警戒感も強まり、日経平均株価は前週末比で一時593円下落した。午前の終値は503円94銭安の1万6344円09銭だった。

 東証1部全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は39.42ポイント安の1321.98。

 前週末に開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後のルー米財務長官発言が「円高是正のための日本の為替介入に否定的な見方を示した」と市場関係者に受け止められた。

 このため寄り付き直後から売り注文が殺到。市場では「円の先高観が出て、輸出関連企業の業績悪化が懸念されている」(銀行系証券)という。

 熊本地震の影響は、企業の生産活動にも及んでることから、市場関係者の間では企業業績への警戒感が出ている。

 原油の増産凍結について、主要産油国が合意を先送りしたことをきっかけに、原油価格が急落したことも株売りの材料となった。

 東京外国為替市場では、安全資産とされる円が買われ、円相場は一時1ドル=107円台後半に上昇した。正午現在は108円02〜03銭と前週末比1円28銭の円高・ドル安。