熊本の地震は天罰?藤原紀香のブログ”震災トンデモ発言”の波紋 | ニコニコニュース

Photo by ai3310X
デイリーニュースオンライン

 熊本県で発生した大規模な地震は、文字通り日本を揺るがせている。発生から数日経過しても収まらない余震に九州地方は緊張を強いられており、予断を許さない状況が続いている。

 そんななかで注目を集めるのが、芸能人の震災コメントだ。タレントの井上晴美(41)が最たる例だろう。

「井上はメキシコ人と結婚後に3人の子どもを授かり、現在は故郷の熊本で生活しています。4月14日に余震が始まって以降、頻繁にブログを更新し、16日未明の震度6強の大地震によって自宅が崩壊したことを公表しました。一時は『もう私たちには何もない』と弱音を漏らしていたが、少しずつ立ち直っていく様子がうかがえ、応援の声が全国から届いています」(芸能記者)

 C-C-Bのボーカル兼ドラムの笠浩二(53)も現在熊本に居住。井上晴美と同様に、余震発生当初からTwitterで無事を伝えていたが、一時的に消息が途絶えて心配されていた。幸い、17日には更新が再開され、ファンは一安心している。

■サッカー・元日本代表の巻が見せた機転

 困難な状況の中でリーダーシップを発揮したのが、元日本代表でJ2・ロアッソ熊本に所属する巻誠一郎(35)だ。津波警報で家族と高台に避難中、渋滞になっていたのを見かねた巻は山道に立って交通整理を開始。山頂手前の運動場を自身の判断で駐車スペースとして開放し、避難する人々を山頂へと導いた。

 こうした井上や笠の情報発信、巻のとっさの判断は大勢の人の役に立っている。しかしその一方で、「空気の読めない発言」で波紋を広げているのが女優・藤原紀香(44)だ。

 藤原紀香といえば、1995年の阪神・淡路大震災で被災している身。そんな経験から伝えたいこともあったのだろうが、残念ながら思いは届かなかったようだ。ブログ「氣愛と喜愛で♪ノリノリノリカ」に綴った文章が波紋を呼んでいる。

「地震が発生した14日夜にも『揺れの大きかった地域の皆様大丈夫でしょうか?!』と、ブログを更新。そして、16日付のブログでは『現地の皆様、落ち着いて、どうか無事でいてください』『閉じ込められている方は、絶対あきらめないで!』と呼びかけた。ここまでは、熊本に縁のない人間にしては真剣だな、という印象でした。ところがその後に続く『どうかこれ以上、被害が広がりませんように そして 火の国の神様、どうかどうか もうやめてください。お願いします』の言葉がまずかった。まるで熊本の人が神様を怒らせて罰を受けているような物言いが悪目立ちしてしまった」(前出の記者)

 よほど反発が大きかったのか、ブログからは現在、該当部分が削除されている。

「この発言は『被災者を心配する自分に酔っている』としか思えない。本当に梨園の妻にはふさわしくないということが明確になってしまいました。最近の紀香はやることなすこと裏目に出ますね」(同前)

 紀香は自分アピールを自粛して、今こそボランティア活動に専念してほしいものだ。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。