支援金と義援金、違いを知っていますか? 使い道やスピード、配分方法が異なります 日本財団に聞きました | ニコニコニュース

支援金と義援金の違い=日本財団のホームページより
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 多くの被害をもたらした熊本地震。現地に行くことができなくても、資金面で支援することはできます。いろいろな団体が「支援金」や「義援金」を募っていますが、この二つは使い道や配分方法が異なります。日本財団に違いを聞きました。

【画像】支援金と義援金を図で比較。目的や使い道、配分方法の違いを説明。熊本地震の現地の写真もあります

図表で比較
 公益活動に携わる国内外のNPO・ボランティア団体・企業を支援している日本財団。ホームページ上で支援金と義援金の違いについて、図表でわかりやすくまとめています。

支援金とは
 支援金について、日本財団のホームページでは以下のように説明しています。

 ◇ ◇ ◇

 あなたが応援したい団体、関心がある分野の団体を自分で選んで寄付し、被災地の支援に役立ててもらうお金

 【被災地での救命・復旧活動】 → 使われる


 各機関やNPO、ボランティア団体の判断により、人命救助やインフラ整備などの復旧活動に速やかに役立てられる

 【公平な配分】 → 支援団体が使い道決定


 支援金の使い道は支援団体に任せることになる。各団体ごとに支援金の使途や収支の報告を行って透明性を確保している

 【被災地に届くまで】 → すぐに届く


 被災地からのニーズに対して、各機関や団体が各自の判断と責任において柔軟に使用できるので、すぐに活用される

義援金とは
 義援金については以下のように説明しています。

 ◇ ◇ ◇

 被災者の方々へ、お悔やみや応援の気持ちを込めて贈るお金。赤十字・赤い羽根共同募金・自治体・TV局などが受付

 【被災地での救命・復旧活動】 → 使われない


 義援金は被災者に配分されるもので、ボランティア団体や行政が行う復興事業や緊急支援には使われない

 【公平な配分】 → 被災者に公平に配分


 被災した県が設置した義援金配分委員会によって、寄付金の100%が公平・平等に被災者に配布される

 【被災地に届くまで】 → 時間がかかる


 被災者数などの正確な情報を把握した後に均等に分配される。配布作業も混乱する被災自治体が担当するため負担が大きい

日本財団は支援金
 つまり、使い道や被災地に届くまでの時間、配分方法などが異なるようです。日本財団は地震の翌日に専門チームを現地に派遣。「熊本地震ボランティア活動資金」として、支援金の受け付けに向けて準備中です。

 この支援金は、NPOやボランティアの現地での活動支援に活用されます。間接経費などを差し引くことなく、全額を被災地の支援に回し、支援した団体名、支援金額などはすべてウェブサイト上で公開するとしています。

 日本財団コミュニケーション部の担当者は「災害直後の困難な生活を支え、速やかに復興を促すため、すばやく確実に支援するための支援金です。ご協力よろしくお願いします」と話します。