「幼児的」「なんだか卑猥」声優界の新画伯・水瀬いのりが京都市擬人化キャラ“八つ橋まいこちゃん”披露!! | ニコニコニュース

『水瀬いのりオフィシャルinfo』のTwitter(@inoriminase)より。
おたぽる

 今月14日、京都国際マンガ・アニメフェア(通称、京まふ)の開催概要発表会見が行われ、応援サポーターに任命された声優の水瀬いのりも出席した。

 この場で水瀬は京都市を擬人化したキャラクターを、“八つ橋まいこちゃん”を描き上げた。しかしその絵のあまりのゆるさに「レベルが幼児的」「なんだか卑猥」「水瀬画伯にしては珍しくまともな絵」「レベルが高くて俺にはついていけん」と反響を呼ぶなど、相変わらずの画伯っぷりを披露した。

 声優界の画伯と言えばやはり小林ゆうが有名であり、赤と黒色を濫用した数々の名画を世に輩出してきた。小林が過去に描いた『ワールド・デストラクション』(セガゲームス)に登場するチビクマ族のキャラクター「トッピー・トプラン」は、「どう見てもアレにしか見えない」「完全に大人のゴールデンボールなんだよなぁ」と話題になったり、『アークライズファンタジア』(マーベラスエンターテイメント)に登場する美少女キャラクター「ポーリャ」の絵は【閲覧注意】とされるほどショッキングな仕上がりになっているので、興味のある方は是非、精神を安定させてから見てみよう。

 だが、この声優界の画伯も世代交代の時が来たのか、最近になって注目を集め出している者がいる。それが20歳の新星・水瀬いのりだ。

 水瀬は2010年、ソニーミュージック・アニストテレス主催のオーディション、第1回「アニストテレス」で優勝し、14歳の時に『世紀末オカルト学院』(テレビ東京系)の岡本あかり役で声優デビュー、13年には女優としてNHKの朝の連続テレビ小説『あまちゃん』に出演し、アメ横女学園芸能コースメンバーの成田りな役を演じた。その後は声優業を中心に活動し、多くのTVアニメ作品で主要キャラを務め、2015年度の第10回「声優アワード」では史上最年少での主演女優賞を受賞。同賞はこれまでに、平野綾、釘宮理恵らレジェンド級の女性声優が受賞しており、水瀬にかかる期待は大きい。

 そして水瀬はこのような演技派としての面だけではなく、前述で述べたような“芸術派”としての一面もある。水瀬に画伯疑惑が浮上し始めたのが、14年、アニメ『ロボットガールズZ』(東映チャンネルほか)の劇場上映を記念して、ニコニコ生放送で開催された『ロボットガールズZ劇場上映記念スペシャルだゼーット!』での一幕だった。

 水瀬はこのとき、キャラの名前と情報のみを与えられて絵を描くというコーナーで、「戦闘獣・ズガール」を描くことに挑戦。ズガールとはTVアニメ『グレートマジンガー』(フジテレビ系)に登場する、ミケーネ帝国の悪霊型戦闘獣で、見た目は人型で頭部は髑髏のような形態をしている。しかし水瀬は何をどう連想したのかツインテールの短腕、短足の“なにか”を描きあげた。だが、視聴者が気になったのは、フォルムどうこうよりも絵そのもののクオリティで「天災画伯」「幼稚園児を想像させるような純粋な絵だ」「声優界の画伯の世代交代の予感!」と大喜び。

 これで水瀬はその才能に注目されたのか、その後は水瀬がひたすら絵を描くだけの放送が行われたり、ついにはLINE STOREで水瀬が描いたイラストのスタンプ「水瀬いのりが描いたスタンプです」も発売された。このスタンプはカラーの画伯のイラストが楽しめるので、気になったら是非購入し、友達に送りるけて「えっ!」と言わせてみよう。

 女性声優界は井上麻里奈、豊崎愛生、上坂すみれのようにやたらとイラストが達者な人材がいる一方で、水瀬、小林ゆうのような画伯もいたりとバラエティに富んでいるので、いつかそれらの作品が一堂に会した美術展を開いてみたりしてはどうだろうか。