カップヌードル爆売れ……矢口真里を利用し尽くした日清の“悪魔のシナリオ”ついに完結!! | ニコニコニュース

矢口真里
日刊サイゾー

 日清が「カップヌードル」のCMに矢口真里を起用し、放送されるや否なやクレームが続出、あっさりと放送中止となってしまった騒動。これにより、日清は大損をしてしまったと世間では騒がれ、「不倫タレントなんて使うからだ!」「頭冷やして考え直せ」「担当者はクビだな」などと言われているが、実は日清社内の反応は真逆で「よくやった!」「完全勝利」なんて声も上がっているとかいないとか……。

 というのも、実は日清が矢口を起用して宣伝していた「カップヌードルリッチ」が異例の売れ行きを記録し、中には品切れになっている店まであるという。日清は「贅沢だしスッポンスープ味」と「贅沢とろみフカヒレスープ味」の2品を、4月11日より全国で発売開始。値段は従来のカップヌードルより50円高い230円で、発売前は「爆死確定」「そんだけ高いなら、別の買うわ」なんて言われていたのに、なぜここまでヒットしたのだろうか?

「理由としては簡単で、『炎上したから』と言えるのではないでしょうか。日清が制作した『カップヌードル』のCMでは、ビートたけし、小林幸子、ムツゴロウ、矢口真里、新垣隆といった豪華なタレントが出演し話題を呼びましたが、結局見てもらえなければ意味がありません。しかし、録画視聴のご時世では、どんだけCMを打っても効果は出にくい。そこで確実に見てもらうためには、CMにより強く興味を持ってもらわなくてはいけません」(広告関係者)

 そのため、炎上することを見越して矢口を起用し「炎上したCMってどんなのだろう?」と世間に思わせたということなのか。しかし、現在は日清の公式HP上でもCMが削除され、興味を持ったものの見れない人が多そうだが……。

「それも狙いでしょうね。どうしてもCMを見たくなった人はネットサーフィンを続け、なんとか見ようと努力をします。そこで目にするのは『カップヌードルリッチ』の商品説明の数々。世間はそうして、知らぬ間に情報を頭に刷り込まれていくのです。実際に私も矢口のCMを見るために苦労して、10分以上も『カップヌードルリッチ』について検索を続けてしまいましたよ。買いに行ったら品切れで、がっかりしました」(同)

 なるほど、CMはもともとただの商品宣伝。究極、見られなくとも、商品の宣伝さえできれば問題はないということか。

「そして、この炎上CMでもうひとつ日清がうまいと思ったのは、出演者ですね。ニュースコメンテーターをしているたけしなら、今回の騒動について何か意見を発するでしょうし、そうすればまた宣伝になりますよね。また、個人事務所の小林も何かと融通が利いて、この炎上に対してコメントを発しやすい。こうして2次、3次効果が期待できるのです」(同)

 CMの制作費は一般的な15秒のCMが5,000万円といわれていることから、今回の豪華出演者を見る限り、億は余裕で超えていると推測される。しかし、こうしてしっかりと元を取ってくるあたりさすが大企業日清ということか、非常に戦略がうまい。

「さらに日清の公式サイトでは問題のCMを消しているにもかかわらず、YouTubeで個人がアップしているものは消されていないことも、策士の予感がプンプンしますよね。世間の声を受け止め反省しているそぶりを見せ、矢口を切り離し、自分だけは儲ける日清の巧妙さが際立っています」(同)

 今回のCM炎上騒動で、矢口はもうほかの企業に起用されることはないともいわれている。矢口は今回の起用に涙を流し喜んだというが、どうやら日清が差し伸べたのは救いの手ではなく、悪魔の手だったようだ。矢口を奈落の底に突き落とし、自分はちゃっかり“勝つ”日清には、嫌悪を通り越し、畏怖の念を抱いてしまう。