「正直騒ぎすぎ」な報道は…?世間の声 | ニコニコニュース

追うカメラと追われる著名人の構図は、半世紀以上変わらない。ウンザリしながらも、ついつい興味を引かれてしまう人も多いのでは? 画像:khunaspix / PIXTA
R25

年明けから数々の著名人の不倫報道が報じられるなど、日々ワイドショーやネットニュースを賑わせるスキャンダル。ネットも盛り上がりに一役買っているけど、一方で「ちょっと騒ぎすぎでは?」という論調もチラホラ見かける。そこで、しばしば報道される類のニュースのなかから、20~30代の社会人200人(男女各100人)に「マスコミが騒ぎすぎ」と感じるニュースについて聞いてみた!

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〈「マスコミが騒ぎすぎでは?」と思うニュースTOP10〉


(1~3位を選択。1位=3pt、2位=2pt、3位=1ptに換算して計算。R25調べ・協力/アイリサーチ)

1位 著名人の熱愛・結婚・不倫・離婚 250pt


2位 政治家の「失言」 190pt
3位 芸能人やスポーツ選手の「失言」 168pt
4位 著名人のお家騒動 132pt
5位 芸能人のブログやTwitterなどの「炎上事件」 85pt
6位 著名人の懐事情や金銭問題(年収や借金など) 82pt
7位 TV局・番組の視聴率の良し悪し 69pt
8位 首相のプライベート 63pt
9位 アップルの新製品 50pt
10位 食品の異物混入事件 30p

ワイドショーなどが最も得意とするネタでもある「著名人の熱愛・結婚・不倫・離婚」が1位になったほか、「失言」に関するニュースを挙げる声も多かった。では、そう感じる理由を聞いていこう。

【1位 著名人の熱愛・結婚・不倫・離婚】


「視聴者にはあまり興味のあるものではないのにマスコミが勝手に流して楽しんでいる感じがする」(36歳・女性)
「著名人も人間のひとり」(24歳・女性)
「著名人の恋愛事情なんて興味がない。恋愛はその人の自由だと思う」(29歳・女性)
「プライベートのことなので騒ぎすぎるのはどうかと思う」(29歳・男性)
「大衆はそんなに興味がないのに騒ぎ立て過ぎだから」(34歳・男性)
「自分にとっては何の関係もないことだから」(35歳・女性)

【2位 政治家の「失言」】


「言葉尻をとらえた意味のない報道が多い」(32歳・女性)
「もっと時間をさく事柄があるから」(34歳・女性)
「誰でも失言はするものだから」(27歳・男性)
「少しでも過剰な言い方をすれば叩くので、おいそれと発言できなくなっている」(22歳・男性)
「あまり気にするほどのことでもないのに、ワザワザ大きくしている気がする」(38歳・女性)
「発言の前後の流れを無視して、一部だけを切り取って失言とするのは問題がある」(32歳・男性)

【3位 芸能人やスポーツ選手の「失言」】


「ときにはうっかりしてしまうこともあるので」(32歳・女性)
「政治家ならまだしも、芸能人やスポーツ選手の失言について大げさに報道しすぎだと思うから」(28歳・女性)
「わざわざ取り上げなければ、知らない人も多いし、気にも留めない人が多いと思う。自由な言葉がどんどん聞けなくなってしまっている」(32歳・女性)
「話題作り感が強いので」(25歳・女性)
「ちょっとした言い間違いでも話題にするから」(27歳・男性)
「誰だって口が滑るときはある」(28歳・男性)

【4位 著名人のお家騒動】


「離婚したときに、どっちが悪いとかどうでもいいことを、わざわざフリップ作ってまで説明したときに思う」(35歳・女性)
「くだらない」(36歳・男性)
「そっとしておいてあげてほしい」(37歳・男性)
「どうでもいいことだから」(37歳・女性)
「そんなことを知ったところで自分の利益にならない」(34歳・男性)

【5位 芸能人のブログやTwitterなどの「炎上事件」】


「炎上事件よりももっと時間をさいて報道する事件があると思うから」(33歳・女性)
「たいしたことじゃないのに騒いでる」(38歳・女性)
「実際にはどこも炎上していないことがほとんど」(38歳・男性)
「そこまで騒がなくても良いと思う」(29歳・女性)
「程度が低い」(32歳・女性)

【6位 著名人の懐事情や金銭問題(年収や借金など)】


「余計なお世話な感じがする」(36歳・男性)
「何でも暴けばいいってものじゃない」(36歳・女性)
「ちょっとした貧乏話で自慢しないでほしい」(37歳・男性)
「興味本位の報道でしかなく、身にならないから」(25歳・女性)
「毎日同じ事を繰り返し報道しているので」(32歳・男性)

【7位 TV局・番組の視聴率の良し悪し】


「そこまで重要だと思っているのは、マスコミだけだと思うから」(35歳・女性)
「視聴率で番組の良し悪しが決まるとは思わないから」(36歳・女性)
「興味がない」(26歳・女性)
「視聴者側の問題ではないから」(33歳・男性)
「テレビばかりが娯楽の時代ではないし、ましてや録画の機能も充実している昨今で、視聴率について騒ぎすぎるのは疑問」(33歳・女性)

【8位 首相のプライベート】


「そっとしてあげてほしい」(38歳・女性)
「プライベートはどうでもいい」(38歳・女性)
「首相が何してたって自分には他人だし、プライベートまで報道する必要はないと思う」(24歳・男性)
「仕事をちゃんとしていれば、プライベートのことまで詮索しなくてもいいと思う」(28歳・女性)

【9位 アップルの新製品】


「一企業の新商品をあそこまで大きく取り上げる必要があるのかわからない」(29歳・男性)
「毎回新商品が出ると、店頭に並んでいる人を取材したり、解説したりするのが煩わしい」(29歳・女性)
「ビックリするほどの機能性がない」(25歳・男性)

【10位 食品の異物混入事件】


「完全に異物の混入をなくすというのは、食品関係の問題では難しいと思うので」(39歳・男性)
「神経質すぎるし、飲食店がかわいそう」(33歳・女性)
「完全には防げないと思うから」(37歳・女性)

いずれも「自分とは関係がないから」という趣旨のコメントが目立つ。得てして報道とはそういった内容が多いものだが、興味本位にあおるメディアの姿勢に食傷気味の人は少なくないようだ。報道する側の姿勢は長く論じられている問題。ネットニュース全盛の時代だけど、報道への厳しい視線は変わらないのかもしれない。


(吉々是良)

※当記事は2016年04月18日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。