悪夢に出てきそうな海中作業ウミヘビ型ロボット


こんなのを夜の海で見かけたら絶対逃げちゃう。

このウミヘビみたいなロボットは「Eelume」、海中での調査、修復作業用のロボットです。残念ながらわれわれ人間は海底での作業には向いていません。でもロボットならそんな作業もお茶の子さいさい。特に海の生物をまねて作られたロボットならぴったりです。


このウミヘビ型ロボットはノルウェー科学技術大学とKongsberg Maritime(先日「ネッシーを発見」した海洋調査用機器会社)とエネルギー会社Statoilによる共同プロジェクトです。両目に灯った怪しい光、鼻先と口も光ってかっこいい! B級映画に出てきそうな悪役ロボットみたいにも見えますけどね。


Eelumeは海底での調査や基本的な修理などができるようにとデザインされています。従来の高価で巨大で扱いにくい水中ロボットをこのウミヘビ型ロボットに置き換えることで、作業コストを下げ、生産性を向上できるとのこと。蛇のようにスルスルくねくねと進むことができ、現存する水中ロボットが行けない場所にも行けちゃいます。


ウミヘビ型ロボットは海底に設置した機器のまわりを泳ぎ回り、清掃やバルブの調整といった簡単なメンテナンスや修理を行ないます。休みなく働いてくれて、問題が発生したら自動的に動いてくれます。本物のウミヘビのように泳ぐこともできますし、スラスターを使って推進することもできるんです。


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このEelumeのデザイン詳細については明かされていませんが、実際のロボットの動画を見る限りは動力まで自分で補給するわけにはいかないようで、本体の後部に長いケーブルがついています。しかしこれでは行動範囲が狭まる上に絡まってしまう危険もあります。一方、上のコンセプト動画では、本体後部からはケーブルが伸びておらず、作動していないときには筒状の「巣」に収まっているようでもあります。将来的には、そこで充電してから出動したりするのかな。


image by NUST.
source: Kongsberg Maritime

George Dvorsky - Gizmodo US[原文
(abcxyz)