隔離収監は「人権条約違反」=連続テロ犯の主張認める―ノルウェー

 【ロンドン時事】2011年7月にノルウェーで77人の死者を出した連続テロの実行犯、アンネシュ・ブレイビク受刑者(37)が、刑務所で人権侵害を受けているとして国を訴えた裁判で、オスロの裁判所は20日、主張の一部を認め、同受刑者を隔離して収監しているのは欧州人権条約3条の「非人道的で品位を欠く待遇や処罰の禁止」に違反しているとの判断を示した。AFP通信などが伝えた。

 裁判官は、同条約3条は「民主社会の基本的価値であり、テロリストや殺人者であっても適用される」と指摘した。一方、同条約8条の「通信の権利」の侵害については訴えを退けた。