プラズマクラスターが掃除機にも シャープ「FREED」に新型登場 | ニコニコニュース

プラズマクラスターが掃除機にも シャープ「FREED」に新型登場
週刊アスキー

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 シャープは4月22日、コードレスサイクロン掃除機「FREED」の新型「EC-SX520」と「EC-SX320」を発表しました。発売は5月下旬予定で、予想実売価格はEC-SX520が8万5000円前後、EC-SX320が6万円前後です。

「EC-SX520」

 EC-SX520はひとつの吸引口で床と壁際どちらのゴミも吸いやすい「高圧吸引ノズル」を採用。一般的に床と壁際どちらも吸いやすくするとヘッドの密閉度が下がり、吸引力も落ちてしまいます。そこでEC-SX520は軟質バンパーをヘッドに付けることにより、壁際を吸引する際には、バンパーが壁にあわせて変形し、密閉度が向上し、吸引部が高圧化されます。

「EC-SX520」の軟質バンパー。本体カラーにあった色になっている

畳にチョークで汚れを施し、一往復したところ

壁際の砂ホコリもしっかり吸い込んでいる

 加えて、吸引部の高圧化には床との密着度も重要な要素。しかし、密着度を高めるほどコードレス掃除機の操作性は悪くなります。従来のFREEDシリーズも他社製品もそれを軽減するために自走ブラシを用いてきましたが、EC-SX520は同社いわく業界で初めて専用モータによる電動アシスト機能「e-ドライブ」を搭載。いままでは床に押しつけるようにゴシゴシと動かしていた感覚が、ハンドルに手を添えるだけでラクに動かせるようになったといいます。

EC-SX520のヘッド部の裏側。中央の黄色いローラーがモーター駆動で回転する。中心に配置されているため、小回りもききやすい

 また、現行機種と比べて使い勝手の面が向上。水平な場所であればスタンドなしで掃除機が自立する機構「マジックバランス」はつづけて採用されていますが、EC-SX520では自立させたときに自動で吸い込みがストップします。また、本体を倒して手に持てば自動でオンに変わるようになりました。そして、吸引したゴミを集めるカップ(約0.2リットル)内には、プラズマクラスターにより静電気が除去。カップ内のゴミの吸着を抑えています。

左がプラズマクラスターなしのゴミカップ。右がありのゴミカップ。中に入っているのは発泡スチロールだが、プラズマクラスターありのほうはほとんどカップ自体にくっついていない

 さらに「赤外線ゴミセンサー」を搭載。床の汚れやゴミの量によってパワーをコントロールしてくれるほか、バッテリーが2つ同梱されているため、掃除中にバッテリーが切れてしまってもすぐに交換することができるようになりました。

床の汚れやハウスダストを検知すると柄にあるライトが点灯する

 今回発表になったもう1機種「EC-SX320」はEC-SX520の下位モデルにあたり、e-ドライブ、高圧吸引ノズル、赤外線ゴミセンサー、プラズマクラスターは価格を抑えたぶん省かれています。また、バッテリーもひとつで、付属するアタッチメントの種類も異なります。

EC-SX520がピンクとイエローの2種類なのに対し、EC-SX320はレッドとブルーの2色展開

左がEC-SX320、右がEC-SX520。e-ドライブや軟質バンパーの有無はすぐにわかる

 同社によれば、高級タイプの掃除機の売れ筋は2014年度から昔ながらの横型タイプからコードレススティックタイプへとシフトしており、ユーザー数も順調に増えているとのこと。ユーザーが増えたぶん、コードレススティック掃除機の課題である操作が非常に重くなる点や日本家屋特集のしつこい床の汚れがとりにくい点などが同社にも寄せられていたといいます。それらの課題を克服するために開発された今回の新型FREED。コードレススティック掃除機を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。

「EC-SX520」の主なスペック

サイズ

約237(W)×212(D)×1038(H)mm

重量

約2.4kg
(バッテリー、吸口部などを含む)

集塵容積

約0.2L

バッテリー充電時間
(1つあたり)

約80分

バッテリー駆動時間
(1つあたり)

自動モード:約20分
強モード:約8分
標準モード:約30分

付属品

バッテリー×2、充電器、コンパクトふとん掃除ヘッド、2段伸縮すき間ノズル、延長ホース、ベンリブラシ、スタンド用フック

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