デンソーは2020年までに、国内外に約130ある全工場内の製造設備をインターネットでつなぐ「IoT」(モノのインターネット)を導入する方針を明らかにした。設備の状態や稼働状況をリアルタイムで把握するとともに、蓄積したデータを基に故障の予兆を早期発見し、稼働率の向上やコスト削減につなげる。

 21日インタビューに応じた有馬浩二社長はIoT導入の狙いについて「さらなる競争力や付加価値を生み出す現場にするため、ものづくりの力に磨きをかける。現場同士を上手につなぎ、効率良く仕事ができるようにしたい」と説明。浮いた時間や人員をより創造的な業務に振り向け、生産性を15年比で30%向上させる方針を示した。 

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