安倍晋三首相は22日、熊本地震の非常災害対策本部で、熊本県の被災地を視察するため23日に現地入りする意向を表明した。首相は「現場の状況を私自身の目で確かめ、被災された方から話を伺い、一日も早い復旧・復興に向けた取り組みを充実、加速させたい」と述べた。中谷元防衛相も24日に被災地に入る。

 対策本部の席上、首相は多くの被災者が長期の避難生活を迫られていることを踏まえ、「仮設住宅の準備を急ぐ必要がある」と指摘。「必要な用地を確保する取り組みを加速させてもらいたい」と関係閣僚に指示した。避難所とするため八代港(同県八代市)に入港させたフェリーが、23日から被災者を受け入れることも明らかにした。