水木しげるが生んだ妖怪たちに会える!「GeGeGe水木しげるの大妖界」東京での開催決定にファン大興奮! | ニコニコニュース

水木しげるが生んだ妖怪たちに会える!「GeGeGe水木しげるの大妖界」
ダ・ヴィンチニュース

 多くの妖怪にまつわる人気漫画を残したマンガ家・水木しげる。2015年11月に惜しまれながらこの世を去り、日本中が悲しみに暮れた。そんな多くのファンに愛されてきた水木の描いた妖怪たちに出会うことのできるテーマパーク「体感妖怪アドベンチャーGeGeGe水木しげるの大妖界」が、2016年7月26日(火)から8月29日(月)にかけて開催されることが決定。ファンからは「水木先生の生んだ妖怪たちに会えるなんて嬉しい! 行くしかないでしょ!!」と歓喜の声が上がっている。
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 1922年に鳥取県境港市に生まれた水木は幼い頃から絵が得意で、小学生ながら個展を開くほどの腕前だったという。戦時中は従軍を経験し、ラバウルでの爆撃で片腕を無くし、生死の境をさまようという壮絶な体験をした。戦争当時の実体験はマンガ『総員玉砕せよ!』や『水木しげるのラバウル戦記』などで生々しく描かれ、水木が体験した戦争の悲惨さを垣間見ることができる。

 水木が漫画を描き始めたのは、終戦後のこと。命からがら日本に帰った後、紙芝居や貸本漫画などを描き、馬車馬のように働きながら極貧の生活を送った。その後は1964年に『月刊漫画ガロ』でデビューし、魅力的な妖怪のキャラクターが多数出てくる『墓場鬼太郎』や、少年と妖怪に詳しいおばあさんが、日常の中に出てくる妖怪とふれあう『のんのんばあとオレ』、カッパそっくりの少年と本物のカッパの友情を描いた『カッパの三平』といった妖怪をテーマにしたマンガで人気を博した。

 残念ながら2015年11月に、93歳でこの世を去った水木。多くのファンが悲しみに暮れるとともに、水木の描いてきた生き生きとした妖怪の素晴らしさに対して「水木先生、素晴らしい妖怪たちを生んでくれてありがとう!」「先生の『妖怪図鑑』はバイブルです」「子供と一緒にこれからも水木作品を楽しませていただきます!」と感謝の声が溢れた。

 そんな水木が描き続けてきた妖怪たちのテーマパーク「体感妖怪アドベンチャーGeGeGe水木しげるの大妖界」は、2012年には台湾で、2013年には大阪で開催され、合計58万人もの来場者を迎えて大好評を博した。そして今回、東京・池袋のサンシャインシティで開催されることになり、ファンは「キターーー!! 今まで遠くて行けなかったから超嬉しい!」「ヤバイ! 水木先生の妖怪大好きだから嬉しすぎる~」「今からワクワクしてる!! 子供と行くぞー!」「やっと東京に来たか! 待ってたよ~」と喜びを大爆発させている。

 会場には鳥取県境港市の水木しげるロードに作られたブロンズ像が並ぶエリアや、妖怪原画の展示コーナー、屋敷や森を歩きながら、そこに棲息する妖怪と出会える「妖怪屋敷」や「妖怪の森」などもあり、さまざまな手法で妖怪との出会いを演出している。さらに日本各地の様々な妖怪の紹介や、世界各国の冥界(死後の世界)からの使者が立ち並ぶコーナーなど、珍しい妖怪や異形のものに出会えそうなコーナーもあるので、コアな妖怪ファンにもたまらない展示となっている。他にも、金色の鬼太郎が祀られた神社や“いったんもめん”に座って記念写真を撮れる撮影コーナーなどもあるので、妖怪たちの展示にヒヤヒヤした後、のんびり思い出の写真を撮るのもいいだろう。物販コーナーでは、同イベントにしかないオリジナルグッズを手に入れることもできるので記念に何かゲットしたいところ。

 東京で初めての開催となる「体感妖怪アドベンチャーGeGeGe水木しげるの大妖界」。訪れれば同イベントのテーマである、日本人の心の奥底に染み付いた“見えないものへの畏れ”を感じることができそうだ。夏休みに妖怪たちに出会い、少しヒヤリとしてみてはいかがだろう。

■「体感妖怪アドベンチャーGeGeGe水木しげるの大妖界」


開催期間:2016年7月26日(火)~8月29日(月)
時間:10:00~18:00 ※入場は17:30まで
開催場所:池袋・サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4F 展示ホールA
主催:BANDAI/朝日新聞
企画協力:水木プロダクション