困るのは「最近の年配」なのか?3つの『ない』年配者に苦しむ若者 | ニコニコニュース

困るのは「最近の年配」なのか?3つの『ない』年配者に苦しむ若者
教えて!goo ウォッチ

「最近の若者は……」という決まり文句の状況が変わりつつあるのかもしれない。「最近の年配者は……」と言われても仕方ない事案が散見されるのではないか、というのだ。

「教えて!goo」「年配の方のマナーについて」という質問を投稿した人によれば、電車の乗り降りや飲食店での振る舞いなど、マナーの悪い年配者が目につくという。投稿者は殊勝にも「自分自身に原因があるのかと行動を見なおしたりも」したそうだが、状況が変わらないばかりか、かえってマナー違反の年配者が気にかかって仕方ない。

まわりにも似たことは起きていないか、そしてなぜ人生経験が長い年配者にも拘らず、その悲しい状況が起きてしまうのかを投稿者さんは疑問に思っているようだ。寄せられた意見を見てみよう。

■加齢によって判断力や身体機能が足りない

「年を取ると脳の機能、身体の機能が低下するので人に対する気配りが出来なくなるのだと思います。思考も堅くなり柔軟な対応も出来ないのでしょう」(wahaha237さん)

「年をとると“気が短くなる”という事実です。先が短いからか、やたら急ぎますね。それでいて動作はのろい」(fnfnnis3さん)

まずは加齢の問題だ。精神は目に見えて歳をとることはなくとも、身体はどうしても衰える。そのギャップゆえに「できると思っていたことができない」といった些細なストレスも抱えがちになる。気配りとは読んで字のごとく、配れる「気」がなければ難しいものだ。

■豊かさがないため余裕がない

「日本経済のバブル崩壊後、失われた20年間で、所得水準が下がり、豊かさが失われて、『衣食足りて礼節を知る』と言う事が、薄れて来ているのではないでしょうか」(plokij75さん)

前述の身体的な問題に加えて、現実的な所得の問題もあろう。特にバブルを経験した際の過度な消費や価値観に圧迫され、「礼節」にまで意識が及ばないのではないか、という指摘だ。逆に、様々な“シェア事業”が生まれるほどに、いまの若者は消費よりも共有の意識が強いともいわれる。いわゆる「育ってきた環境が違うから好き嫌いは否めない」という状況にあるのも、価値観のズレを生む一因だろう。

■叱ってくれる立場の人がいない

「マナーを悪くしても恐れるものも失うものもなく(自分自身の社会的評価などはいまさらという感じ)、恥と思う気持ち(気兼ね)も薄らぐためでしょうね」(isoworldさん)

先輩や先生、上司といった存在が抜けることで、自分を律するのが自分だけとなるため、気の緩みも出てくる。そのため、自己中心的な思想が深まりがちになるという意見だ。

必要なのは“豊かさ”よりも“寛容さ”ではないかと思ってしまう。みなさんのまわりにも困った年配者はいるだろうか?

(松本塩梅)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)