<神戸阪急ビル東館>震災で解体のシンボル復活へ 建て替え計画を発表 | ニコニコニュース

復活する神戸阪急ビル東館の完成イメージ図
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 阪急電鉄は、神戸・三宮のシンボルとして60年近く親しまれ、阪神大震災で被害を受けて解体した神戸阪急ビル東館を復活させる建て替え計画を26日発表した。2021年の完工を目指している。

 神戸阪急ビル東館は、1936年3月に阪急神戸本線の延伸にあわせて、神戸駅(現在の阪急神戸三宮駅)と一体で建設されたが、95年1月の阪神大震災により被災し、解体。現在は、震災後、同年12月の駅機能復旧に合わせ暫定的な建物が建っているが、沿線住民からは往時の姿の復元を望む声が出ていた。

 計画では、新しいビルは、鉄骨造り地下3階、地上29階建て延べ約2万8500平方メートルで、低層部には大きなアーチ状の窓と円筒を配した旧神戸阪急ビル東館のデザインを再生。地下2〜地上3階に駅コンコースや地下鉄への連絡通路、商業施設、4〜15階にオフィス、17〜28階にホテル、29階に展望フロアやレストランが入る予定。

 同地は、阪急神戸三宮駅をはじめ、阪神神戸三宮駅、神戸市営地下鉄三宮駅、JR三ノ宮駅、ポートライナー三宮駅が近接する鉄道交通網の結節点。建て替えは駅の整備と一体的に行い、神戸市営地下鉄との乗り換え利便性の向上や公共的空間の創出を図る。