最終候補4点から、A案「組市松紋」に決定した。
ITmedia ニュース

 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は4月25日、同大会の公式エンブレムを決定した。8日に発表した最終候補4点を対象に、委員21人が最終審査を行い、A案の「組市松紋」を選んだ。

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 同委員会の宮田亮平委員長によれば、委員21人による投票で、A案が13票、B案が1票、C案が2票、D案が5票を集めたという。同作は、デザイナーの野老朝雄さんが手掛けたことも明らかとなった。野老さんは「長い時間をかけた、わが子のような作品」と声を震わせながらコメントした。

 五輪エンブレムをめぐっては、当初アートディレクターの佐野研二郎さんによるデザイン案が採用されたが、他のデザインとの酷似が相次いで指摘されるなどしたため、白紙撤回に。昨年11月に一般公募を行い、1万4599件が集まった。

 応募要項を満たす1万666点を対象に「エンブレム委員会」が審査し、4月8日に最終候補4点を発表。17日までにインターネットとはがきで一般の意見を募り、25日の最終審査で決定した。