「歩くコラ画像」筋肉アイドル・才木玲佳の、負けず嫌いすぎる日常とは? | ニコニコニュース

撮影= 長谷英史
日刊サイゾー

『有吉反省会』(日本テレビ系)や、「週刊プレイボーイ」(集英社)のグラビアで話題の筋肉アイドル・才木玲佳を知っているだろうか?

 武藤敬司が旗揚げしたプロレス団体・WRESTLE-1を応援する公式サポーターとして結成された「Cheer(ハートマーク)1」のメンバーで、ロリ系の笑顔がかわいいアイドルでありながら、信じられないほどムキムキな筋肉の持ち主。

 その、顔と体のあまりのギャップに「歩くコラ画像」なんて呼ばれ、マニアックな男子たちの心をわしづかみにしているのだ。

 さらに、筋肉を鍛えるだけでは飽き足らず、最近ではプロレスデビューまで果たしてしまったという彼女。

 アイドルなのに、どうしてここまで筋肉を鍛えてしまったのか? 果たして、どこに向かっているのか……? れいたんこと才木玲佳を直撃した!


■アイドルなのに、筋肉ついちゃってヤバくな~い?

――今はこんな感じで“筋肉アイドル”なんて呼ばれていますけど、もともとは普通のアイドルだったんですよね?

れいたん そうです。就職活動をしようかどうしようか迷っている時に「格闘技を応援する」という、Cheer(ハートマーク)1のコンセプトに惹かれてオーディションに応募して、普通にアイドルしてました。

――応援するだけで、格闘技をやるアイドルではないですよね?

れいたん ないですね(笑)。ほかのメンバーを見ていただければわかるように、普通のアイドルユニットなんで。私だけちょっと異常……みたいな(笑)。

――普通のアイドルだったのが、なぜこうなっちゃったのかというのが問題なんですが……。

れいたん まずはダイエット目的で、K-1のジムに通い始めたんですよ。ボクササイズとかがはやっていたんで、ちょっと人と違うことをしたいなと思ってキックボクシングを。そしたら、性格的に負けず嫌いなので、試合にも出てみたいな~と思うようになって。

――そこが唐突なんですよ! ダイエットするのと格闘技の試合に出るのって、全然違いますよね!?

れいたん いやぁ~、実際にやってみて、ミットを強く殴ったり蹴ったりしてると、血が騒いでくるんですよ! それで、試合に出たいと思って本格的なウエイトトレーニングを始めたら、ドンドン(筋肉が)大きくなってきて。

――ウエイトトレーニングを始める前に、事務所へ相談したりはしなかったんですか?

れいたん しなかった、勝手にやった(笑)。

――じゃあ、事務所やほかのメンバーからしたら、れいたんが急に筋肉質になったぞと。

れいたん おへそを出すような衣装も多いんで、みるみる腹筋が割れてきちゃって! 「アイドルなのに、こんなに筋肉ついちゃってヤバくな~い?」って思ってました(笑)。

――その頃の宣材写真は、マネジャーさんが修整していたらしいですね。

れいたん 今では筋肉を容認されてますけど、当時はメッチャ細く修整されてたんですよ。私、知らなかったですもん、修整されてたの。「メッチャいい筋肉撮れた~!」とか思ってたら、それがなかったかのように修整されてたらしくって!

――そりゃ、事務所的にはそうしますよ。アイドルですもん。

れいたん まあ私自身も、こんなに筋肉アイドルとしてキャラが確立するとは思ってなかったですね。「試合に勝ちたい」「いい体を作りたい」って頑張っていたら、いつの間にかこうなっちゃったという感じ。

■スクワット500回くらい、笑顔でできます!

――試合をやってみて、どうでしたか?

れいたん 試合はね~……チョー緊張したんですよ。後楽園ホールでやったんですけど、初めての試合だし、独特の雰囲気もあって、ゴングが鳴った瞬間に頭が真っ白になっちゃって。練習でやってたことも全然出せなくて、2分間ただひっちゃかめっちゃかって感じでしたね。

――殴られて痛かったり、怖かったりということは?

れいたん 全然感じなかったですね。試合中って、アドレナリンが出てますから。でも結局負けちゃって、メッチャ悔しかった……チョー泣きましたよ! その次の日は目が腫れちゃって、友達と予定があったのにキャンセルしたくらい。

――ちなみに、アイドル活動で、うまく踊れなかったとかで泣いたことは……?

れいたん ない(笑)。アハハハハ! うーん、ないな!

――それから、格闘技にさらに本格的に取り組むため「プロレス総合学院」に入学したんですよね。

れいたん そうです、去年の10月に。

――アイドルがプロレスの学校に入るって……事務所から止められなかったんですか?

れいたん 結構、話し合いはしましたね。アイドルだし、ケガをしちゃいけないし、仕事との兼ね合いもあるし。月曜から金曜まで、毎晩通う学校なんで、それを半年間もやっていけるのか? って。でも、最終的には「そこまでやりたいのなら、背中を押してやる」って言ってもらえて。

――じゃあ事務所的にも、筋肉キャラがメンバーにいてもいいやってことになったんですかね?

れいたん 私はやると言いだしたらやっちゃうから、しょうがないと思ってもらえたんじゃないですかね。

――プロレス総合学院には、どれくらい生徒さんがいるんですか?

れいたん 入った時には男の子が10人、女の子が3人いたんですけど、途中でついてこれなくなって減っていき、卒業試験を合格できたのは4人でした。男2人、女2人。

――その内のひとりに残れたんですか、スゴイ! 学校では、どんな授業をやるんですか?

れいたん 最初は延々と、基礎体力をつけるためにスクワット300回とか、腹筋100回とか、受け身の取り方とか……。

――スクワット300回って、素人がいきなりできないでしょ?

れいたん みんなゼエゼエハアハア言ってましたね。でも、私は平気でできましたよ!

――ええーっ!?

れいたん 日常生活で、スクワット100回くらいはやってるんですよ。

――なんで?

れいたん お風呂上がりに、ドライヤーをしながらスクワットを。

――なんで!?

れいたん 鍛えるため(笑)。キックの試合に出ようと思ってから、それを始めたんですけど、私、スクワットが得意らしくて、100回とか500回とか笑顔でできるんですよ。

――学生時代に運動部をやっていたとかは?

れいたん 全然。中学高校はずっと帰宅部で、運動もほとんどやってなかったですね。家でゲームやったり、友達と買い食いしておしゃべりしたり……そういう学生生活でした。

――そんな学生時代を送ってきたのに、ちょっと鍛えだしたらこんなに筋肉がついて、運動能力を発揮したって……。運動部に入ってたら、オリンピックくらい行けたんじゃないですか?

れいたん 確かに~。2020年に出られたかもしれない!

――プロレス総合学院を卒業して、ほかの生徒さんたちはプロレスラーになるんだと思いますが、れいたんはどうするんですか?

れいたん 私も、月1回くらいのペースでは試合をしていきたいと思っています! 学校は卒業しましたけど、今も月に何回かはプロレスの練習に行ってますよ。

――普通のアイドルは、ダンスレッスンだけでも大変って聞きますけど、それに加えてプロレスの練習が……。

れいたん 今日だって、午前中にダンスの練習をしてて、このインタビューがあって、その後、プロレスですから。

■目指すはインテリ筋肉アイドル

――筋肉がついて、格闘技の試合にも出るようになって、ファンの人たちの反応はどうだったんですか? それまでは、普通のアイドルとして応援してたわけですよね。

れいたん うーん、ファンの人たちからは、困惑しているという声もあって……。「れいたん、どこに向かっているの?」とか「かわいかったれいたんが、どんどんムキムキになっていく……」とか。

――(笑)。リアルな意見ですね。

れいたん そういう声もある一方、「ムキムキの筋肉と笑顔のギャップが最高だね」って応援してくれる方もいます。差し入れも、それまでは甘いお菓子とかだったのが、プロテインとかアミノ酸とかになって(笑)。

――筋肉がついてからファンになったという人もいますよね?

れいたん< 『有吉反省会』に出てからは増えましたね。Twitterのフォロワーが一気に1万人くらい増えたし。複雑なのが、アイドルだから自撮りを載せるじゃないですか、でも顔の自撮りよりも、筋肉を載せたほうが圧倒的に「いいね」が多いんですよ。

――顔よりも筋肉を求められてると!

れいたん 私も筋肉を見せたいし、うれしいんだけど、アイドルだから顔も好きになってほしい……。

――今後は、筋肉とアイドルの2本立てでやっていくという感じですかね?

れいたん アイドルしつつ、プロレスもしつつ……。でも、慶應義塾大学を出ているんで、インテリキャラも出していけたらなって思っています。

――要素が多すぎて、よくわからなくなってますよ!

れいたん インテリ筋肉アイドルですね(笑)。……あっ、アクション女優とかもやりたい! 刑事役で犯人をヤーッて捕まえたりとか。「マッスルミュージカル」みたいなものにも出てみたいですね。

――なんでもやれることはやりたいと。一番出たい番組はなんですか?

れいたん うーん……この番組というより、全テレビ局のクイズ番組制覇かな。

――そこは筋肉関係ないんだ!

(取材・文=北村ヂン)

●れいたんオフィシャルブログ
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