今週発表の最新5月2日付けオリコン週間“本”ランキング（集計期間：4月18日〜24日）の総合部門にあたるBOOK部門では、全国書店員が“今いちばん売りたい本”を投票によって決める「2016年本屋大賞」で、大賞作品に選ばれた「羊と鋼の森」（宮下奈都／文藝春秋／2015年9月発売）が週間5.2万部を売り上げ、2週連続の1位を獲得した。
同書は「ピアノの調律」に魅せられた1人の青年が、調律師として、人として成長する姿を、著者の宮下が丁寧に綴った長編小説。注目度上昇のきっかけとなった「2016年本屋大賞」の発表直後となる先週付けでは、先々週付けの100位圏外から一気にトップに立ったが、今週付けの週間売上部数も2位の石原慎太郎「天才」（幻冬舎／1月22日発売）の2.3万部を倍以上、上回る好セールスで、さらなる売上上昇を予感させた。