依然3万6千人が避難=エコノミー症候群増―熊本地震2週間

 熊本県を中心に続く地震は28日、最初に震度7を観測した大地震から2週間を迎えた。電気や水道、ガスなどのライフラインは熊本市を中心に復旧が進むが、県内では依然3万6000人以上が避難生活を強いられている。

 熊本県災害対策本部によると、27日午後1時半現在で492カ所に約3万6800人が避難している。14日以降の地震による直接の死者は49人。同県南阿蘇村では依然1人が行方不明で、警察などが捜索を続けている。

 震災関連死とみられるケースは16人。余震が続くため車の中で寝泊まりする人も多く、エコノミークラス症候群の患者が増えている。県内20の主要医療機関で入院が必要と診断された患者は26日午後4時現在で計40人(男性9人、女性31人)になった。

 水道は約1万5900戸で断水している。一方、西部ガスによると、27日までに都市ガスは7割超が復旧する見込みで、4月末には全面復旧の予定という。