安倍晋三首相は14日午前、天皇陛下が生前退位の意向を示されていることについて「さまざまな報道があることは承知している。事柄の性格上、コメントすることは差し控えたい」と述べた=羽田空港【時事通信社】
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 安倍晋三首相は14日午前、天皇陛下が生前退位の意向を示されていることについて「さまざまな報道があることは承知している。事柄の性格上、コメントすることは差し控えたい」と述べた。羽田空港で記者団の質問に答えた。

 菅義偉官房長官も同日午前の記者会見で、「政府としてコメントは控えたい」と述べた。その上で「皇族の減少にどう対応するか、杉田和博官房副長官の下、内閣官房の皇室典範改正準備室を中心に検討はしている」と説明。ただ、準備室での退位制度の検討については、「考えていない」と否定した。

 公明党の山口那津男代表は記者会見で「今後の推移がどうなるか定かでもないので冷静に見ていきたい」と述べた上で、「天皇の地位は憲法を踏まえ、皇室典範の規定で置かれているわけで極めて重要だ。慎重に考えていくべきことだと思う」と語った。