全国の15.8%「水道水でお米研ぐのはイヤ!」 | ニコニコニュース

Jタウンネット

日本の主食の1つであるお米は、仕込みから炊き上げるまで大量の水を使う。特に研ぎ初めの水はよく吸収されるため、安全のために水道水ではなくミネラルウォーターを、という声もあるようだ。でも、実際に水道水は使わない、という人はどのくらいいるのだろうか?

そこで、Jタウン研究所は約2か月にわたって、「水道水でお米を研ぐのはイヤだ、という人いる?」をテーマに、都道府県別のアンケート調査を行った(総得票数1089票、2016年5月20日~7月11日)。

はたして、その結果は――。

水道水でOK派が圧勝

集計の結果、「水道水で研ぐのはイヤだ」と答えたのが15.8%に対し、「水道水で研いでもOK」と答えた人が84.2%と圧倒的に多かった。

日本は水道水をそのまま飲める数少ない国であるためか、それでお米を研ぐことに抵抗を持つ人は少数のようだ。

ある程度得票数を持っている地域の中では、神奈川県と愛知県の「水道水で研いでもOK」派は他より多く、両者ともに90%超を記録した。日本最初の水道が敷かれた地域だけある。

大都市圏で比較すると、東京での「イヤだ」が17.4%に対し、大阪では25%と若干高かった。水道水が美味しくない、と言われていた名残だろうか?

また、沖縄県で「イヤ」率が高いのは、他の地域と比べると硬度の高い水道水であるためなのかもしれない。

同じテーマで調査を行ったママ向けウェブメディア「ママスタセレクト」では、質問内容は若干異なるものの、たとえば東京在住者では「水道水を使う」(51.6%)と「浄水器に通した水を使う」(32.3%)が合わせて80%超。また、東京以外の地域では「水道水OK」の割合が高いなど、大筋でJタウン研究所の調査と近い結果が出た。

とはいえサンプル数が少ないため一概には言えないが、同じ地方部でも、地域によっては意識に差がある可能性も、今回の調査からは見えてきた。

日本の水道水は、国が定めた51もの検査項目を満たして初めて家庭に送られる。前述のようなイメージがあった大阪でも、水道水を詰めたペットボトル飲料「ほんまや」がモンドセレクションを受賞するなど、現在の浄水技術は非常に高度だ。

大阪市以外にも、全国の自治体が水道水を詰めたボトルドウォーターを作っており、水源と水質に自信を持っていることが伺える。

しかし、塩素や薬品が気になる人が居るのも事実。自分自身が安心できるものを使うのがベターだろう。