【ウランバートル時事】安倍晋三首相は15日、韓国の朴槿恵大統領とモンゴル・ウランバートルで開かれたアジア欧州会議(ASEM)の夕食会で対話し、慰安婦問題に関する昨年12月の日韓合意を誠実に履行していくことを確認した。

 両首脳は夕食会の席で隣り合わせた。日韓首脳の直接対話は3月のワシントン以来。韓国政府は日韓合意に基づき元慰安婦を支援する財団を近く設立することにしており、朴大統領は韓国国内に根強い反対論にかかわらず、合意履行への決意を示した形だ。

 両首脳は、挑発行為を繰り返す北朝鮮に、緊密に連携して対処していくことでも一致。首相は、北朝鮮弾道ミサイルに備える最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の在韓米軍への配備に支持を表明した。