給食に肉を出さない幼稚園、性教育ソングを合唱させる小学校、女子を過剰に優遇する高校――森友学園だけじゃない!? 教育方針がトガりまくってる私立学校 | ニコニコニュース

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日刊SPA!

 大阪府大阪市の学校法人・森友学園が運営を行う「塚本幼稚園」。国有地が大幅にディスカウントされた額で売却された問題が世を賑わせているが、当該園のいささか極端とも言える教育方針にも注目が集まっている。

 運動会の選手宣誓で、園児が「安倍首相がんばれ!」と連呼する様子や、「教育勅語(※明治天皇が教育に関して語った言葉。戦後GHQによって禁止されるまで50年以上もの間、教育の基本理念とされていた)」を唱えさせるなどといったものだが、テレビなどでその様子が伝わるたび、どこかおぞましい印象を持つ人も少なくないだろう。

 このようなトガった教育方針を持つ学校は、実は他にもある。日刊SPA!取材班の取材であがった教育方針がトガりまくってる3校の生徒・親御さんの話を紹介しよう。

◆男子トイレが極端に少ない!なぜ?

愛知県・私立高校X

 どこにでもある共学高校ながら、どういうわけか女子生徒ばかりが妙に優遇されている学校があるという。

「理事長の意向らしいんですけど、女子ばっかり優先されてる変な学校ですよ。生徒の比率は男女ほぼ半々なんですけど、女子トイレと男子トイレの比率は7:3。先生たちは『男尊女卑をなくして男女平等に』なんてことを良く言うんですけど、これじゃ逆に“女尊男卑”じゃないですか? 校庭から一番近いトイレは女子トイレしかないから、体育の授業中にマジで漏らしそうになったことがあります」(同校に通う男子生徒)

 なんでもこの数年で学校経営側が刷新され、それにより男子トイレが少ない学校に変貌を遂げたのだとか。女子生徒優遇の例は他にもある。

・生徒名簿は女子が先にくる。女子の「ア行」~「ワ行」が終わったら、男子の「ア行」といった具合に


・プールの授業は男女別。女子は専用の更衣室が備え付けられているが、男子は教室で着替える
・運動会の選手宣誓は、毎年必ず女子生徒が代表して行う
・男性教諭は若いイケメンばかり

 最後のイケメン教師に関しては何とも言えないが、やはり極端に女子が優遇されていると感じざるを得ないエピソードだ。当該校に娘を通わせる親御さんにも話を聞けた。

「そこまで女子生徒が優遇されているとは思いませんけど。女性だとトイレにしてもなんにしても、色々な意味で男性よりも手間がかかることが多いので、そういった意味では多少トイレが多いことなどは、学校側が女子生徒に配慮をしてくれてるってことじゃないですかね」(娘を通わせている母親)

◆いつの間にかベジタリアン給食を食わされてた

福岡県・私立幼稚園Y

「幼稚園に通わせる前は、なんでも食べてくれる好き嫌いのない子だったんです。だけどココに通い始めて、お家でお肉を食べてくれなくなった。いつの間にか給食がベジタリアン食になっていたからです。急な教育方針の転換にみんなとまどっていますよ」(同園に子どもを通わせる30代母親)

 もともと「子どものころから精神面を鍛え、生涯通用するための人格を形成する」をモットーとする、厳格な園として知られていた幼稚園。その教育方針の一環として、肉を食べないベジタリアン給食が導入されたという。

 自分の子どもを通わせている親にとっては一大事だが、ベジタリアン食よりも理事長のキャラクターの変化にとまどいを見せる親も多い。

「ずっと武道をやってきた方で、しつけにも厳しいと聞いていた。以前は園の前で大声で挨拶できなければ教室に行かせてくれなかったりといった時期もありました。でもいつからか、すごく温厚になって。温厚と言えば聞こえがいいんですけど、なんか不気味なぐらいに笑顔を振りまいてるんです。大声も出さなくなったし」

「温厚になった代わりに、『世界平和のためにみんなで祈りましょう』とか『人類は悪いことをし続けてきた。今が変わる時期だ』とか、なんだか宗教じみたことを言うようになったんです。そのせいで辞めていった子どももいますよ」(共に同園に子どもを通わせる親)

 生徒たちの中には、給食時間中「お肉が食べたいよー」と泣きわめく子もいるそうだ。理事長のキャラクター変更(理由は定かではないが)が親御さんたちの不安を加速させている。

◆トガリまくりの性教育ソング

東京都・私立小学校Z

「子供から話を聞いて初めて知ったんですけど、道徳の授業で性教育があるじゃないですか。そのときにちょっと聞き捨てならない言葉が盛り込まれた歌を唄うんです。息子とスーパーに行ったときに、急にそれを唄うもんだから、慌てふためいてしまいました」(同校に子どもを通わせる40代母親)

 この学校では性教育に関して『タブーなしに・差別せず・自然な形で性について知りましょう』との方針を持っているという。そんな理念をもとに制作されたオリジナル性教育ソングの歌詞を一部抜粋してみよう。

「男性女性、大人になれば異性が気になるのは当たり前(中略)カウパー、カウパー、カウパーでも受精はされますよ(中略)バギナにペニスが挿入されると受精しますよ(以下略)」

 こうして文字にするとその奇妙さがより際立つ。たしかに、ここまで直接的な表現ならば、タブーなしに自然な形で性についての知識を得られるとも言えなくもないだろうが…。

「入学時にはたしかに、性教育をしっかりやるとは聞いていました。知識としては重要なことですから、特段気にはしてなかったのですが…。他の親御さんにもこの話をしてみたんですけど、意外にも『しっかり性教育が行われていてありがたいじゃないの』とか『中途半端に濁すよりもよっぽど良い』なんて言う方もおられて。私も強く抗議できないのが現状ですね」(同上)

 公立校と違い、経営陣の趣味趣向や意向がダイレクトに反映される私立校。今回取材した学校の様子は、まだまだ氷山の一角なのかもしれない。 <取材・文/日刊SPA!取材班>