民進党は12日午後、昨年3月の結党後初めてとなる定期党大会を東京都内のホテルで開いた。蓮舫代表はあいさつで、エネルギー政策について、次期衆院選に向けて「2030年代」とした原発稼働ゼロの目標を前倒しした法案を策定する意向を表明。政権交代への決意を強調する一方、共産党などとの野党共闘には触れなかった。

 蓮舫氏は「原発依存からの脱却が前倒しで実現可能となるよう、来る総選挙に向けて原発ゼロ基本法案を作成する」と述べた。当初、発表を目指していた「30年」の目標年次は明言しなかった。

 次期衆院選については、「政治人生の全てを懸けて、政権交代で共生社会をしっかりと実現していきたい」と力説。衆院で過半数に達する候補者を擁立する方針を示した。

 大会では、「安倍政権が推し進める強者の政治とは、明確に対決する」などとした17年度活動方針を採択した。

 来賓として出席した連合の神津里季生会長は脱原発に関し、「野党でも責任ある対応を引き継ぐことが国民の期待につながる」と述べ、現行目標の堅持を求めた。

 党大会には共産、自由、社民の野党3党の代表は招待しなかった。 

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