高須院長 「今こそ教育勅語をキチンと伝えるチャンス」 | ニコニコニュース

教育勅語は素晴らしいと語る高須院長
NEWSポストセブン

 高須クリニックの高須克弥院長が世の中の様々な話題に提言するシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は紛糾する森友学園問題についてお話をうかがいました。

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──現在、国会では森友学園の問題が議論されています。院長はどう感じていらっしゃいますか?

高須:いつの時代も怪しげな学校はあるものだよ。私立の学校なんだから、多少は偏った教育をしていても仕方ない部分はあると思う。でも、国から格安で土地を売って貰うために、安倍首相を過剰に持ち上げてたというのなら、それはちょっとあまりにもケチな話だよ。昭恵夫人を名誉校長にすれば、首相も口利きをしてくれるだろう、「安倍首相がんばれ!」って園児に言わせれば、国がよくしてくれるはず…っていう考えだというのなら、本末転倒だね。

 そもそも立派な教育理念を掲げてるのなら、絶対にズルをしてはいけないよ。教育者がズルをしていたら、子供たちもズルをするようになってしまう。どれだけ素晴らしい教育をしていても、不正を働いたら全部台無しになる。

──保守派の中でも、森友学園に対しては反発する意見も多いようです。愛国心を教えるだけならまだしも、中国人や韓国人に対する差別的な考えを教えていたという意味では、保守派に対するイメージダウンに繋がる…ということのようです。

高須:それはあるだろうね。正しい歴史を教えることと、差別をすることはまったく違うことだから。ただ単に「中国人や韓国人が嫌い」っていうスタンスで教育をするのは、ちょっとゆがんでるかな。

 でも、教育勅語を毎日暗唱させてたっていうのはすごく素晴らしいことだとは思うよ。教育勅語っていうのは、軍国主義的だっていろいろ言われることもあるけど、その内容は本当に子供たちに教えていくべきものだからね。親孝行をしよう、兄弟仲良くしよう、友達を信じよう、勉学に励もう、社会のために働こう…っていうことを説いているものなんだよ。これこそ、日本国民が後世に受け継いでいくべき、素晴らしい教えだと思う。でも、だからこそそれが差別主義的な考えと混同されてしまうのは、本当に迷惑。教育勅語で言っていることは、差別なんてものとはまったく逆のものなんだから。

 だからね、森友学園の件で、妙な形でスポットが当たってしまった今だからこそ、教育勅語の本当の意味を伝えていくべきなんじゃないかと思うよ。ちゃんと伝えていくことができたら、日本の未来は明るくなると思うけどなあ。

──なるほど。教育勅語に対する誤解を解くことが、結果的に良い教育になる、と。

高須:どうもね、全部をいっしょくたにして考えてしまう人が多いみたいだからね。「森友学園はけしからんから、教育勅語もけしからん!」ということではないんだよ。不正を働く人間と、教育の理念とはまったく別ものだからね。

 ツイッターでも、「高須が右翼だから西原(理恵子)も右翼になってしまったのか!」って文句を言ってくる人がいるけど、本当にナンセンス。僕と西原はいっしょにいるけど、イデオロギーは別だからね。そうやって西原にいちゃもんをつけてくるのが本当に許せない。だから、そういうやつには「僕のところに文句を言え!」って言ってるんだけど、いざ議論になると逃げちゃうんだよ。本当に卑怯だね。

──なんというか、考え方があまり柔軟ではない人が多いですよね。

高須:そう。すべてを右か左かの二元論で考えたがる人が多い。本質はそうじゃないんだよ。右翼だからって中国人が嫌いなわけではない。もちろん嫌いな中国人もいるけど、好きな中国人だってたくさんいるんだよ。裏を返せば、親中の左翼の人々は、チベット民族に対する迫害はどう考えてるの?っていう話にもなる。人権派だったら、中国がチベットでやってることは絶対に許せないはず。結局、物事っていうのはいろんな側面があって、右か左かだけでは語れないんだよ。重要なのはしっかり筋と義理を通すということ。

 筋も義理も通せない人ばかりだと、世の中はめちゃくちゃになっちゃうのは間違いない。だからこそ教育勅語をしっかり教えていくことが重要だと思う。なんとなくおかしな方向に行きかけている日本を軌道修正するには、いい機会な気がするなあ。

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 森友学園の問題はさておき、今こそ教育勅語を広めていくべきだという高須院長。筋と義理を通せる日本人を育てるために、教育そのものを見直す時期なのかもしれない。

【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。

昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)など。最新刊は『行ったり来たり 僕の札束』(小学館)。