共産党の志位和夫委員長は11日、国会前で開かれた市民集会でスピーチし、原発再稼働に関し、「『条件付き反対』だったら野党4党はまとまるのではないか。ぜひまとめたい」と語った。共産党は原発「即時ゼロ」の立場だが、次期衆院選に向け、条件付きで再稼働を容認する民進党などとの政策合意を優先し、軟化した形だ。

 志位氏は、再稼働の「条件」について、(1)東京電力福島第1原発事故の徹底検証(2)しっかりした避難計画の策定(3)関係自治体の承認―の三つを例示。「原発ゼロの方向に向かって進む旗印が野党で立てば絶対に勝てる。再稼働をやめ、原発ゼロの日本に踏み出そう」と訴えた。