入社後すぐに片道2時間の勤務地に飛ばされた そんなことってある?新入社員に同情相次ぐ | ニコニコニュース

キャリコネ

「通勤」――。この文字を目にするだけで、体中がダルくなったり、お腹が痛くなる人ってのは結構いるはずだ。

これからの季節はどんどん湿度も気温も上昇していく。都心の満員電車なんて考えただけでイヤになるというものだ。しかし、だからと言って、電車通勤云々の話では済まないほどに、遠くに行くのも大変だ。(文:松本ミゾレ)

この先1年以上は週末しか自分が借りた部屋に帰れない…

4月初旬、2ちゃんねるに「入社後すぐに、電車通勤不可能な勤務地に決定したんだが」というスレッドが立った。時期柄、新社会人の立てたスレッドかもしれない。

本文には、「会社って理不尽すぎね?」から始まり、自分が借りた部屋と、突然配属された勤務地が、片道2時間の距離であること。勤務地近くにマンスリーマンションを会社が契約してくれるものの、今後1年以上は少なくともこの状況が変わらないこと。引っ越してきたばかりなのに、この仕打ちに対して早速辟易していることなどが書き込まれている。

どうやら、わざわざ遠方から就職のために部屋探しをし、引越しをしてきたにも関わらず、会社都合で遠方に飛ばされ、マンスリーマンションで暮らすように言われた、というわけだ。

「平日はそこのマンスリーマンション暮らし。休日だけ今、俺が契約してる部屋に帰ってくる感じかな。いきなり不安定な生活はじまるわ」

元々自分が引っ越した部屋は、今解約すると違約金が発生するため、引っ越すに引っ越せない状態となっている。

「頑張れ!」「可哀想…」など励まし、慰めの声多数…

さて、一般的に2ちゃんねると言えば、「匿名で言いたい放題できる地獄みたいな掲示板」など、ろくな評判を聞かない。しかしこのスレでは、同情や励ましなど温かい書き込みが相次いだ。

「さすがに可哀想だわ」「頑張れ」
「いずれ報われるって。最初は辛いことがあっても慣れれば都よ」

中には「違約金会社に請求できるレベルじゃね」という声も。普通はどんな会社でも勤務地なんて入社前に通知されるのが当たり前のことだ。その上で、慌しく部屋探しをするものなんじゃないのだろうか?

しかし、本人はこれについてこう説明する。

「(勤務地の通知を受けたのは)入社後なんだ。正確には研修終了後」

つまり、入社式を終えてしばらく研修を受けたのち、突然借りた部屋から2時間も離れた遠隔地への勤務が決定したということになってしまう。なんつうか、雑だなぁ……。

入社前には「とりあえず会社周辺に住んでて」ぐらいの説明しか、人事はしてくれなかったというんだから、なんともモヤモヤする話だ。

この人物のように身一つに近い状態で引越しした社員は、自費を投じて部屋まで用意しているわけなので、会社側が突然このような措置をすると大いに困惑してしまう。

これって職務と関係のないところで、従業員の意欲を削ぐ結果に終わってしまうだけのような気がする。誰かが割を食うにせよ、限度がある。もっと早い段階で通知することが100%無理だったはずがないんだから、もっと会社側も上手くやればいいのに。

そんなだから、社名は伏せられているとは言え、こうして新入社員に「2ちゃんねる」で内情について文句を言われてしまうのだ。