映画『ブラックパンサー』ティザー予告編。ハイテクなアフリカが舞台でSFとしても面白そう

映画『ブラックパンサー』ティザー予告編。ハイテクなアフリカが舞台でSFとしても面白そう 1
Image: Marvel Entertainment/YouTube

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でワイルドかつしなやかなアクションを披露し、華々しいデビューを果たした新ヒーロー「ブラックパンサー」待望の単独映画『Black Panther(原題)』のティザー予告編が公開されました。

Video: Marvel Entertainment/YouTube

こちらはMarvel Entertainmentがアップロードした動画。

映画は『シビル・ウォー』の直後が舞台で、爆破事件で死亡した父からワカンダ国王座を引き継いだ若きティチャラブラックパンサーがワカンダを脅かす、さまざまな脅威に立ち向かうというストーリーとなる模様です。

まず冒頭で会話しているのは『シビル・ウォー』にも登場したCIAのエージェント、エヴェット・ロスと世界最強の金属ビブラニウムを密売する悪党クロウ

ビブラニウムを産出する謎に満ちた国ワカンダが発展途上国であるのは見せかけに過ぎず、その真相を探し求めた結果、生きて帰って来たのは自分だけだと語るクロウ。彼の語りと同時に、不法入国者を国王自ら始末する現場徹底主義の映像が……うーん、カッコイイ!

ちなみにエヴェット・ロスは、コミックではアメリカ国務省の職員で、アメリカにやってきたティチャラのエスコート役に任命されるものの、ブラックパンサーの戦いに巻き込まれてしまうという人物です。コミカルなポンコツキャラだったのですが、映画ではややシリアスな皮肉屋になっている様子。果たして本作ではどんな役回りになるのか?

一方のクロウは、コミックでは同じくワカンダの資源を狙う悪党で、ティチャラの父である先代の国王を殺した人物であり、ブラックパンサーの宿敵です。パワーではなくテクノロジーで戦う系のヴィラン(ネタバレになりそうなので詳細は割愛)。おそらく『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で片腕になったのもその伏線なのでしょう!

すごく余談ですが、ロスを演じるマーティン・フリーマンとクロウを演じるアンディ・サーキスは映画『ホビット』シリーズのコンビ。ビルボとゴラム(ゴクリ)のなぞなぞのシーンの再現をワザと狙った構図だとしたら面白すぎます。

次の場面ではちょっと風変わりなデザインのビル群が登場。『シビル・ウォー』でもその片鱗は見えていましたが、ワカンダは超ハイテク国家アフリカ文化とハイテクのミックス具合が新鮮でワクワクしてきます。

そして、囚われのクロウをマスクの男が救出。ボディアーマーにアフリカ感あふれるマスクという組み合わせが最高です。マスクの男の名前はキルモンガー。演じているのは『ファンタスティック・フォー』でヒューマントーチを演じたことも記憶に新しいマイケル・B・ジョーダンです。

コミックではとある事情でティチャラにワカンダから追放されて以来、彼を憎み、身体を極限まで鍛え上げるだけでなくアメリカで高度な教育を受け、身体能力と知能の両方を活かして国家転覆を図るというヴィラン。

コミックではワカンダを破壊や殺戮ではなく経済面で脅かすなんてこともやってのけた男なので、マスク以外の部分が映画ではどのように再現されるのかが非常に楽しみです!

他にも、サプールを彷彿とさせる鮮やかなスーツを着た男や、パンサー型の銃(?)など素敵なビジュアルイメージが盛りだくさんで、この段階ですでに画集が欲しくなってきます。

繰り返しになりますが、トライバルとハイテクが混在するアフリカンSFという今までにない雰囲気の作品になりそうです。

Video: RunTheJewels/YouTube

そして、今回の映像に使われている音楽はヒップホップデュオ、ラン・ザ・ジュエルズの『Legend Has It』。サントラも一体どんな内容になるのかも非常に楽しみです。

映画『Black Panther(原題)』はアメリカで2018年2月16日に公開予定。

Image: YouTube
Source: YouTube12
Reference: Marvel

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