Windows 8で加わった、最も特徴的なユーザーインターフェースが画面右側に表示されるチャームバーだ。ここには4つの「チャーム」とホームページアイコンが配置され、また、チャームバーが表示されている間は、画面左下側に時刻やネットワーク、バッテリ状態が表示される。
なお、マウスカーソルを画面右上などに置いたときに表示される透明な状態のものは「チャームヒント」と呼ばれる。チャームヒントは、一定時間内にチャーム近くにマウスカーソルを移動させることでチャームバーに切り替わる。
チャームバーにあるウィンドウロゴアイコンを除いた4つのアイコンが「チャーム」で、「検索」「共有」「デバイス」「設定」の4つの機能がある。4つのチャームはマウスやタッチでも操作できるがキーボードからは、
チャーム表示(Charm) | Win+C |
---|---|
検索(Search) | Win+S |
ファイル検索(File) | Win+F |
共有(sHare) | Win+H |
デバイス | Win+K |
表示(disPlay) | Win+P |
設定(settIng) | Win+I |
というショートカットが利用できる。それぞれ、機能の英語名から想像しやすい文字になっているため、覚えるのはそれほど難しくない。チャームバー(Charm bar)自体を表示させるショートカットキーである「Win+C」は、チャームを表示させたあと、カーソルキーでアイコンを選択してエンターキーで実行できる。
チャームバーはModern UIアプリやスタート画面、デスクトップ環境、Windows 8のすべての場面で利用可能で、個々のチャームに表示される項目は、表示中のアプリケーションなどに応じて変化する。
デスクトップアプリのメニューバーに相当するのがチャームバーで、ストアアプリでは一般的な機能(印刷、設定、共有)などは、チャームから起動し、それ以外の機能のみアプリ内のメニュー(画面下から上へのスワイプやマウスの右ボタンクリック)で実行する。なので、ストアアプリの設定変更なら「設定チャーム」を開き、印刷したければ「デバイスチャーム」の「印刷」を開けばいいわけだ。
検索チャームは、Windows 8.1で大きく変わった部分だ。Windows 8では、ローカルサーチがベースで、そこにアプリがあとから自身に関連する検索機能を「コントラクト」という仕組みを使って追加できるようになっていた。この時点では、インターネット検索は、IEによって追加される機能の1つでしかなかった。
また、Windows 8.1でスタートメニューを上にスクロールさせて表示する「アプリ」ビューに相当する機能は、Windows 8.0では、スタート画面で検索チャームを起動したときに、表示させており、アプリの検索機能の一部だった。
しかし、Windows 8.1では、検索チャームは、統合されたBing検索のフロントエンドとして起動され、ローカルサーチは「設定」、「ファイル」の検索機能に限定されている。ただし「すべての場所」での検索はローカル検索を含み、Windows 8で各アプリケーションが提供していた検索機能を統合したものになった。キーワードを入れていくと、下には、入力された文字を補完した検索キーワード候補が表示され、エンターキーで検索結果が表示される。どちらも、存在すればローカルが先で、インターネット検索結果が後になる。検索内容によっては、カスタマイズされた検索ページが表示される。
Windows 8では、アプリ内での検索にも検索チャームを使っていたが、Windows 8.1では、アプリ内検索に関しては、アプリ側に検索機能が付くことが推奨され、たとえば、Windowsストアなども検索欄がある。原則、各アプリ画面にある検索機能は、対象が限定されるが、アプリビュー(スタート画面をスクロールしたときの画面)は、設定でインストールされているアプリの検索かすべての場所検索かを選択できる。