リモート視聴デバイス「Slingbox M1」が簡単になったワケ--設置から視聴まで

 自宅のテレビを外出先のPCやスマホ、タブレットでリモート試聴できる“ロケーションフリー”のデバイスといえば、ご存知「Slingbox」。その最新型となるのが、4月に発売されたWi-Fi対応のニューモデル「Slingbox M1」だ。今回はHDMI接続用のキットが添付されたセットモデル「Slingbox M1 HDMI セット」を紹介する。

 まず、Slingboxシリーズの仕組みをざっとおさらいしておこう。Slingboxは自宅内のHDDレコーダーやCATVのセットトップボックスといったチューナ機器に取り付け、それらの映像信号をネットワークを介してPCやスマホ、タブレットに転送する製品だ。ルータを越えて外部からも利用できるので、自宅でしか受信できないテレビ番組を、旅行先や出張先で視聴することが可能になる。

 もちろん自宅ネットワーク内での視聴にも対応するので、リビングに設置したHDDレコーダー内の番組を、自室からリモートで視聴するといった用途にも重宝する。前述のような遠隔地からの視聴よりも、むしろこちらのほうが身近な使い方と言えるだろう。

 さて今回の「Slingbox M1」、基本的な接続方法は従来と同様で、まずは自宅内のチューナ搭載機器と物理的にケーブルで接続する。D端子/コンポーネント変換ケーブルに加え、セットモデルに付属するコンバータを使えば、HDMIケーブルで接続することも可能だ。

 また、従来の「Slingbox 350」は有線LANにしか対応していなかったため、チューナ機器とルータの距離が離れていた場合、長いLANケーブルを用意して床をはわせなくてはいけなかった。今回のモデルはWi-Fi(11n)に対応しているため、これらの配線が不要になり、設置場所の自由度が大幅に増している。なお有線LANポートも用意されているので、電波状況が悪い場合は従来と同じようにLANケーブルで接続することもできる。