米Facebook傘下のOculus VRは5月15日(現地時間)、来年発売予定のVRヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Oculus Rift」製品版と接続するPCのシステム要件を発表した。
また、これまでWindows、OS X、Linuxの開発環境を提供してきたが、製品版発売段階で高品質なユーザー体験を提供できるようにするため、OS XとLinuxのサポートを“一時停止”することも発表した。いつか再開したいが具体的な予定はないという。
快適なVR体験を確保するための推奨環境は以下の通り。
推奨最低要件 | |
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GPU | NVIDIA GTX 970/AMD 290 |
CPU | Intel Core i5-4590 |
RAM | 8Gバイト |
HDMIポート | 297MHzのクロックスピードをサポートするHDMI 1.3対応ビデオ出力ポート |
USBポート | USB 3.0×2 |
OS | Windows 7 SP1以降 |
なお、現在市販されているほとんどのノートPCはGPUの構造上、Oculus Riftをサポートできないとしている。将来的にはモバイル向けGPUの向上により、サポートできるようになるとOculusはみている。
Oculusは、VRグラフィックスの主な課題はレンダリングコスト、リアルタイムパフォーマンス、レイテンシであると説明する。Oculus Riftの製品版は、デュアルディスプレイ上に90Hzで2160×1200の解像度の画像を表示し、毎秒2億3300万ピクセルを消費する。そのため、1080pのレンダリングの約3倍のGPUパワーが必要という。
同社はまた、最新のWindows向けSDK(バージョン0.6.0β)のリリースも発表した。こちらからダウンロードできる。リリースノートはこちら。
Oculus Riftの詳細については、6月16日からカリフォルニア州ロサンゼルスで開催されるゲームの祭典「E3 2015」でも発表される見込みだ。
Oculus Riftの製品版の予約受付は年内に開始の予定だ。開発者向けプロトタイプは開発キット込みで350ドルだが、製品版の販売価格はまだ発表されていない。
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