米Microsoftは14日、タイムラプス動画を作成できるスマートフォンアプリ「Microsoft Hyperlapse」をリリースした。対応OSは、Windows Phone 8.1とAndroid 4.4以上。Windwos 8.1/8/7向けの「Microsoft Hyperlapse Pro」や、Microsoft Azure向けの「Hyperlapse for Microsoft Azure Media Services」も提供される。
なお、Android版とWindows版はベータ版としており、Android版のダウンロードにはGoogle+の「Microsoft Hyperlapse Mobile for Android」コミュニティに参加する必要がある。
Microsoft Hyperlapseは、Microsoftの研究機関であるMicrosoft ResearchのComputational Photographyグループが開発。スマートフォンで撮影した映像をブレなくスムーズなタイムラプス動画に変換できる。動画に対してソフトウェア的な処理を施すため、すでに撮影してある動画にも適用可能。タイムラプスのスピードは1〜32倍で調整可能。
また、Microsoft Hyperlapse Proでは、「Go Pro」といった外部カメラの映像を加工できる。動画内で急なカメラの上昇や引き、ジャンプなどが発生した場合でも、そのシーンのみを取り除いて安定したタイムラプス動画が作成でき、フレームレートやタイムラプスの速度(2〜25倍)、解像度を指定して動画の書き出しが可能。マルチコアCPUやGPUによるエンコードにも対応する。
Microsoft Hyperlapseは、最初に撮影された風景からおおよその3Dモデルを作成し、カメラがその風景を通過するであろう最も有力な軌道を推測するアルゴリズムを搭載しており、異なるフレームから同じ映像の断片をつなぎ合わせることでスムーズな動画を生成している。また、スマートフォンアプリ版では、フレーム全体から内容が重複する部分を検索する技術を開発しており、スマートフォンでも高速に映像処理を施すことができる。
なお、これらの技術は、コンピューターグラフィックスを扱うカンファレンス「SIGGRAPH」にて昨年公開されたものとなる。