Neowinは15日(現地時間)、Windows 10 プレビュー版の最新ビルド「build 10120」において、音声認識機能Cortana(コルタナ)を使ったアプリ起動が可能になったと伝えています。CortanaはWindows Phone 8.1シリーズにも搭載されている音声認識機能で、ライバルのiOS/Androidでいえば「Siri」や「Google Now(音声認識)」にあたるものです。
一例として「Hey Cortana, open Spartan(やぁコルタナ、スパルタンを開いてくれ)」と音声指示を出すことで、Webブラウザ「Spartan(新名称:Microsoft Edge)」を起動させることなどが可能になります。さらに、Internet Explorerやエクスプローラー、アラームや時計に関しても実行可能なことが確認されました。
なお、Cortanaに「メールを送信してくれ」と頼んだ場合には「このデバイスでは送信できません」と返答されるとのことで、どうやらメール送信機能は未実装のようです。ただし、同様の音声コマンドをWindows 10 Mobileの最新ビルドにおいて実行すると同機能が利用可能とのことでした。
ちなみに、最新ビルドにおいても、新型Webブラウザには正式名称となる「Microsoft Edge」(過去記事)ではなく、Project Spartanの名称が引き続き用いられています。
実際にブラウザを起動する様子を捉えたGIF画像。※クリックすると動き出します
そのほか、build 10120において ”おまけ的要素” として追加されたのが「なぞなぞ」と「雑学」機能。Cortanaに対して「Surprise Me(びっくりさせてみせて)」とお願いするとなぞなぞを出題してくれるほか、「What's Up(最近、どう?)」と呼びかけると雑学混じりの返答をくれるようになりました。
実際の必要性はともかくとして、ウィットに富んだ会話スキルに定評のある「Siri」への対抗策として盛り込まれた要素といったところでしょうか。実装されて迷惑を被る機能でもありませんので、個人的には歓迎したいところです。なお、先日には「Windows 10」は7月下旬にも販売開始を迎えることが米AMDのCEOによって示唆されています(過去記事)。