The New York Timesは17日(現地時間)、新たに米アップルによって、高精度なGPS技術とナビゲーションシステムで知られる企業Coherent Navigationの買収を完了したことが、公式に認められたと報じています。
このCoherent Navigation買収に関する未確認情報は、同じく17日にMacRumorsによって最初に指摘されるところとなっていましたが、その後ほとんど間を空けることなく、The New York Timesに対してアップルから公式な声明が通知されました。
ただし、今回アップルが明らかにしたのは件の企業の買収が完了したことについてのみであり、”定型文” 的なメッセージとともに、その目的などの詳細については開示するつもりや質問を受け付ける意志はないことが明言されています。
なお、MacRumorsによると、Coherent Navigationの多くの従業員は既にアップル側に雇い入れられており、これまでにアップルが買収してきた地図やナビゲーションシステムに関するスタートアップ企業の末席に連なることになる見込みとのことです。
また一段とアップルの地図システムが強化されることとなりそうですが、はたして日本に住む我々はこの買収によりもたらされる恩恵に与ることができるのでしょうか。GPSやナビゲーションシステムという技術の特性上、特定の国家や地域だけに限定される可能性は高くはなさそうですが、これまでのiOSマップの歴史を顧みるにあまり期待はできなさそうな印象も。
[The New York Times, MacRumors via The Verge]