まるでスモークでも焚いているかのように空中へ蒸気を噴出させると、それはいつしか雲となり、美しいかたちを保ちながら静かに何時間も室内を漂う。
まるで夢かドラマでも見ているようなこの光景は、オランダの彫刻家Berndnaut Smildeさんによる作品「Nimbus(雨雲)」。クリエイター向けの集合オフィスNeueHouseで活動する撮影クルーは、Smildeさんがニューヨークのアートフェア「Frieze」で雲の浮かぶ部屋を構築している風景をとらえています。
Smildeさんはそのプロセスについてあまり多くを語っていません。
「湿気が主要素ですが、冷えているとすごく助かりますね」と彼は説明する。「それ以外は、あらゆる手段を使ってイメージやアイデアを創り出しています」とのこと。おもにスモークを焚くマシンや水の入った霧吹き器が必要になるようですが、あとは「火災報知機を切るよ」と笑う。「そうじゃないとみんなひどく濡れちゃうからね」
ニューヨークタイムズによると雲の次は「レインボー」を作る予定なのだとか。森に住む猛禽類たちの繁殖期が終わるころ、鉱油をたっぷり含んだスケールの大きな虹をコロラド・マウンテンズに映し出すそうですよ。
source: New York Times
Alissa Walker - Gizmodo US[原文]
(Rumi)