DigiTimesは22日(現地時間)、加BlackBerryが、米マイクロソフトを含むいくつかの大企業によって買収が検討されている可能性を伝えています。
BlackBerryのCEOジョン・チェン氏と「BlackBerry Passport」
伝えられるところによると、現在マイクロソフトを筆頭に、中国の大手企業Xiaomi、Lenovo、HuaweiがBlackBerryの買収を検討しており、さらにマイクロソフトに至っては、既に投資信託会社にBlackBerry買収の可能性を含む総合的な評価の依頼を完了しているとのことです。
なお、DigiTimesは、現状マイクロソフトが一歩優位な状況にあることを指摘。先日BlackBerryは同社の今後の戦略を ”ハードウェア中心” から ”ソフトウェア中心” へと移行したことを表明しており、これは現在のマイクロソフトのビジネスプランとも合致するものとなります。
一方で、対抗馬となる中国企業3社は、主に米国および欧米市場のビジネス分野における存在感を増す為の手段として、BlackBerryの併合を計画している模様。しかし、これは「国家安全保障」的な観点から、米国および欧米の各規制機関が成立を認めない可能性が高いようです。
これまでにも、買収の可能性が幾度か報じられてきましたが(過去記事[1]、[2])、結局そのどれもが実現されることなく今日に至っています。また、BlackBerryとしても、先日の決算報告会において、久方ぶりに「黒字化」を達成したことが発表され、ようやく経営が上向いてきたばかりです。
それにしても、仮に実際に買収が実行された場合、Nokiaの「Lumia」ブランドのように名称だけでも存続することになるのか、それとも完全に表舞台から姿を消してしまうことになるのか。BlackBerryの持つネームバリューを考慮すると、後者となる可能性は高いものと思われますが、はたして。