すっかり空気なBlackBerryですが、キーボードだけは譲れないようです。
BlackBerryが、キーボードの特許を侵害したとして訴えていたiPhoneアクセサリーメーカーのTypo社との和解に至りました。訴訟の対象になったケース兼キーボードは、数年前に有名司会者のライアン・シークレストがTypoに出資して発売したもので、当時にわかに話題を集めました。そのデザインは昔人気を集めたBlackBerryのキーボードそのもの。あからさまに特許を侵害されたBlackBerryがTypoを訴えた結果、2014年3月にはTypoにキーボードの仮差止命令が出されました。…が、これを無視してTypoは問題のキーボードの販売をさらに継続。ついに今年2月、連邦地方裁判所はTypoが仮差止命令に応じなかったとして、約90万ドル(約1億800万円)の罰金を支払うように命じていました。
今回の和解でTypoは、「7.9インチ以下の画面サイズのスマートフォンやモバイル機器へのキーボードの販売を、世界中で停止することに合意」したのだそうです。ちなみにBlackBerryにいくら払うことになったかは明らかになっていません。
以前のレビューでもお伝えしたとおり、このTypoのキーボード、とにかくひどいシロモノでした…。やっかい払いと言ってはなんですが、ありがとう、BlackBerry! そしてこんな会社に出資してしまったライアン・シークレスト、どうもお気の毒さまです。
Mario Aguilar - Gizmodo US[原文]
(conejo)