韓国で感染が拡大する中東呼吸器症候群(MERS)について、厚生労働省の専門家会議は9日、国内で感染者に接触し、38度以上の発熱やせきの症状がある人に入院措置をとることなどで合意した。感染者に接触したが、発熱などの症状がない人も、接触の程度に応じて1日2回の検温を含む健康観察、外出自粛などの協力を求める。
会議では、国内で感染者が確認された場合の感染拡大防止策を協議。感染が疑われる患者の粘膜などの検体検査は、各地の地方衛生研究所(地衛研)と国立感染症研究所(感染研)の双方で行うが「できるだけ早い対処が必要」として、地衛研の検査で陽性が出た段階で、感染研が確定する前でも公表するとした。
また、原則、感染者の治療は発生した都道府県内で行い、受け入れは全国に約340ある感染症指定医療機関が実施する。