DigiTimesは22日(現地時間)、台湾の半導体設計産業を通じて新たに入手した情報として、現在アップルが「TDDI」方式の新型ドライバICを自社開発されている可能性を伝えています。
DigiTimesによると、このTDDI(Touch and Display Driver Integration)式のドライバICには「指紋認証センサー」も統合されるとのこと。今回はその詳細についての明言は避けられましたが、このチップは ”whole plane(完全な平面)” デザインを実現させるとともに、iPhoneからホームボタンを排除することになる模様。
しかし、どのような形でホームボタンが撤廃されることになるかは明らかにされず。「ホームボタンが完全に撤廃されディスプレイに指紋認証機能が統合される」か、あるいは上記のイメージ図のように「ソフトウェアキーのような形でホームボタンが実装される」ことになるかもしれません。少なくとも、従来的なホームボタンの在り方からはかけ離れたものとなるようです。
先日発見された「指紋認証センサー統合型ディスプレイ」の特許図
また ”whole planeデザイン” という表現からは、端末前面部が1枚のディスプレイで完全に覆われることになるような印象を受けますが、残念ながらそのあたりについても深くは言及されていません。
なお、今年2月にはアップルによって申請されていた「指紋認証センサー統合型ディスプレイ」に関する特許が米国特許商標局(USPTO)によって認可されています(過去記事)。今回の情報にある新型ICドライバとの相関性は不明ですが、アップルがディスプレイ技術に大きな進化をもたらそうと画策していることは間違いなさそうです。